蒼夜叉 (講談社文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 日本各地の鬼の伝説と怨霊信仰を絡めた伝奇(ミステリー/サスペンス)小説。 解説を井沢元彦が書いているのは正にこの人しかいない、という感じの適役です。 鬼の正体が宇宙人だとかいう説については『竜の柩』でお馴染み。 逆に言うと集大成が『竜の柩』で、そこから部分的な要素を抜き出して他の作品で使っているようにも感じられてしまいます。 楽しみを後に取っておくタイプの人(私などはそうです)は、最高傑作『竜の柩』は何作か高橋伝奇小説群を読んでから取りかかるほうがいいでしょう。 本作の主眼は怨霊信仰にあるので、『竜の柩』などには出てこない神社や日本史に関しては、独自の面白い要素もいろ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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炎立つ〈参〉空への炎 (講談社文庫)価格: 730円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 源頼義&義家親子は安倍家攻略のためのきっかけをみつける。
ひとつは隣国の清原家と安倍家を仲たがいさせること、そして、安倍家の中を分裂させること。
愛をもって家族・隣人と接していかないと近しい関係なだけに裏切られた時のインパクトはとんでもないことに。
敵と戦うときは、敵の内部分裂を誘うこと、そして、敵の隣国を味方につけること。この二つは戦の鉄則かもしれない。
そして、安倍家は滅亡へ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
白妖鬼 (講談社文庫)価格: 509円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 闇夜に蠢く悪鬼を退治し、人を惑わす怨霊を祓う陰陽師と、人間を殺して喰らう正体不明の物の怪、白妖鬼との対決を描いた伝奇SF。主人公は短編集『鬼』の中の「髑髏鬼」と「絞鬼」で活躍した弓削是雄。この短編集には、五人の陰陽師が主人公として登場したのですが、中でも作者は弓削是雄が気に入ったようで、本作からシリーズ化しています。シリーズ1作目ということもあって、これより後、是雄とともに戦うことになる、予知能力のある蝦夷の子供の淡麻呂、土蜘蛛の生き残りで盗賊の頭の芙蓉丸、成仏できずに鬼となってしまった髑髏鬼などが登場、鬼に立ち向かいます。中でもお気に入りなのが髑髏鬼。お調子者とはいえ鬼、なかなか役に立つ男 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ドールズ 月下天使価格: 1,995円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 久々の「ドールズ」シリーズです。
今作品でも目吉センセー/月岡怜が大活躍します。
それに今回のゲスト・キャラクターとも言うべき「月下天使」として金森聖夜が登場し、いつもの登場人物たちと一緒に大活躍します。
連作の第一作は「使命」。
突如登場した聖夜の謎を目吉と恒一郎が解き明かして行きます。
その裏で起こる事件は、悪徳有名人の連続殺人です。
第二作は「神の手」。
学童を人質に国家そのものに要求を突きつける若者たちに、その人質の中にいる怜が目吉として、それに聖夜が加わって ...さらに詳しい情報はコチラ |
時宗〈巻の2〉連星 (講談社文庫)価格: 580円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 地方に御家人がちらばり、
一所懸命が本分だった鎌倉武士の時代。
勝利しても恩賞も出せない
侵略者との戦いにおいて
国を守るということを訴える時宗。
国を守ると同時に命がつきる時宗。
まさに全身全霊だったのだろう。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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炎立つ〈四〉冥き稲妻 (講談社文庫)価格: 730円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 藤原経清の息子が清原清衡そして藤原清衡となり、奥州藤原氏へ。
清原家の内紛を源義家との縁も活かし、なんとか乗り切る。
そして源義家の影響力も排除することに成功する。
私利私欲のない清衡だからこそ成し遂げたんだろうなあと思いました。
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時宗〈巻の4〉戦星 (講談社文庫)価格: 680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 <巻の4>では、2度の襲来の様子が描かれている。 私がこの巻で注目したいのは、なんと言っても1度目の襲来から2度目の襲来の間の、時輔の大都での諜報活動である。鎌倉幕府に斬られた杜世中の家族に取り入ることから始めて、再度の襲来を画策するクビライに対する情報操作を成功させる。 ここで、あのマルコ・ポーロまでが登場するのだから、本当に面白いが、それは皆さんが実際に読んでお確かめください。 ただ、ひとつだけ欠点を挙げるとすれば、戦場の描写部分が長すぎること。迫力満点のまま、延々と続くので、おなかいっぱいを通り越して疲れてしまう。 よって、星4つです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |