雨の檻 (ハヤカワ文庫JA)価格: 469円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 ◆「雨の檻」
世代宇宙船の無菌室で、
女性型ロボット「フィー」と暮らすシノ。
精神衛生上の配慮から、様々な景色を映し出していた窓も、
今では、雨の景色しか映さなくなっていた…。
結末では、SFらしいサプライズが。
「家族」というものの在り方を考えさせられる物語です。
◆「カーマイン・レッド」
いじめられっ子のサチオと、
絵かきロボット「ピイ」の交流を描いた物語 ...さらに詳しい情報はコチラ |
夜陰譚価格: 1,680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 雑誌や文庫に発表された短編に、書き下ろしを加えたホラーの短編集。 「気色の悪いもの」は、出来てきませんが、しとしと、じめじめくる、陰湿な恐怖があります。女性にしか、書けないだろうな、と思わせる作品集です。 ただ、舞台は異なるものの、どの話も、雰囲気や、恐怖の質が似ているので、続けて読むと、少し食傷気味になります。 それだけ、「しとしと、しめじめ」が、染みてくる、というとでしょうか。。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
歌の降る惑星(ほし)―センチメンタル・センシティヴ・シリーズ (角川文庫―スニーカー文庫)価格: 438円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ちょっと線の荒い、女の子向け小説っぽい表紙イラストに騙されてはいけない。 これは面白くて、ちょっと心動かされる「いい話」である。 SF小説であるが、SF初心者でもそうでない人でもすんなり読める軽快な文章。いわゆるヤングアダルト(ライトノベル)の体裁をしてはいるが、だからといって手抜きはなし。 物語は軽快なテンポであれやこれやのトラブルを描きながら、クライマックスへと怒涛のように進んでいく。そこでいろいろな脇道に見えたエピソードが脇道ではなくすべてラストに集約されていく時の爽快感。そして、作者があとがきで述べている「心にコトンと落ちるもの」がある物語の感動。 ぜひとも読んでい ...さらに詳しい情報はコチラ |
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氷結の魂〈下〉 (トクマ・ノベルズ)価格: 795円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 どうしても「5人姉妹」とかを先に読んでしまったせいか、登場人物が少し荒削りかと思う(というより、個性的キャラが多すぎて、収集がつかないというか・・・。一人一人だけでも1冊ぐらいの本が書けそうなくらいだし、私としては、どうもリアチェとゼスの恋が、え?あまり最初会ってなかった(ヴィルのほうが一途だ!)のに、どうして「小さいときからお慕いしておりまして」っていう感じになるわけ〜と納得がいかない)。でも結局はみんなハッピーエンドとなってよかった! 最後の、全ての元凶は、二人に全ての責任を負わせていたからであって、いろいろな××を生み出していけば良い・・・っていう終わり方には納得ですね。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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鬼女の都価格: 1,840円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 とにかく京都の描写が細かい。京都には修学旅行しか行っていない私としては、「清水寺とか、金閣寺を見たからもういいや」と思っていたが、もう一度京都に行って、何が変わって、何が変わらないのか、自分の目で見極めたくなった。私は菅さんの本はけっこう読んでいるけれど、あまり作者には関心を持たなかった。でもこの本を読むと、「一体どんな人なんだ?」と思ってしまう。ここまで京都人の心の奥を書けるということは、本当にすごい。私はずっと道産子だけど、道産子の心なんて絶対に書けない・・・。 京都の名所について詳しいのは勿論、奥ゆかしく、それでいて激しい京女の心、憧れに向かって突っ走っていく、現代の少女の心、狡 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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