篠田節子 の書籍リスト           

  
篠田節子に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 篠田節子 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

静かな黄昏の国
価格: 1,575円
レビュー評価:3.5 レビュー数:4
 酸性雨で植物は枯れ果て,弱くなった円では本物の野菜等の食べ物すら高価で入手困難になった近未来。なのに,終身介護施設リゾートピア・ムルでは,本物の緑と,生鮮食料品が手に入る。魚は奇形だし,なぜか皆鼻血等を流して早死にしてしまうのだが・・・。
 表題作の「静かな黄昏の国」が不気味だった。
 何が不気味かといって,奇形魚を食べることではなく,この施設から逃げ出すと,次のような死を迎えざるを得ないこと(体中に癌細胞が広がっている人の場合)。

≪「手も足も,内臓のほとんども切り取られ,お願いだから楽にして,と叫ぶこともできず,ただ涙を流し続けるだけに
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第4の神話 (角川文庫)
価格: 660円
レビュー評価:3.0 レビュー数:6
急逝した、全てに恵まれた美貌の女性ベストセラー作家・夏木柚香の評伝を、女性ライター・小山田万智子が書くことになる。万智子が取材を重ねるうち、柚香のそれまでの神話が崩れ、新たな神話が出来上がってくる。この過程にはミステリー的な部分があり、ひょっとするとホラー的要素も含まれているのかと思ったが、最後はうまくまとめられてしまったと言う作品である。いくつかの謎は残されたままで、釈然としない結末であるが、『カノン』や『ハルモニア』のように、「芸術」を理解出来ない人はこの作品を読むべきでないと篠田節子は思っているのかもしれない。柚香の新たな神話が出来上がる過程と、万智子の生き様自体は楽しめる作品である。
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恋する男たち (新潮文庫)
価格: 460円
レビュー評価:4.0 レビュー数:4
 1999年に朝日新聞社から出た単行本の文庫化。女性作家6人による競作。すでに各人の短編集等に収められた作品も少なくない。
 本書に収録されているのは、篠田節子「密会」、小池真理子「彼方へ」、唯川恵「終の季節」、松尾由美「マンホールより愛を込めて」、湯本香樹実「マジック・フルート」、森まゆみ「谷中おぼろ町」。
 面白かったのは、松尾由美「マンホールより愛を込めて」。不思議な話が合理的な解決抜きに描かれており、恋の不思議さが漂ってくる。
 湯本香樹実「マジック・フルート」も良かった。少年の日の思い出として、一級のものだろう。
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コンタクト・ゾーン〈上〉 (文春文庫)
価格: 680円
レビュー評価:3.5 レビュー数:6
バカンス先で内乱に巻き込まれる30代後半女性3人の話です。

物語の最初は、「何だこいつら!」と言う感じだった3人も、物語の後半には「がんばれ!」と応援したくなった。
同じ作者だから当たり前ですが、「女たちのジハード」と似た小説です。
ただ、戦闘シーンの描写に臨場感が足り無いと思います。
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女たちのジハード
価格: 2,090円
レビュー評価:4.0 レビュー数:33
 生命保険会社に勤務する立場も年齢も異なる5人OLが、仕事の生きる中で自分らしさを見つけだしていく。ストーリーも、会社組織で上手くいっていない、恋の悩みなどとありふれた物語ではなく、やくざと喧嘩をしたりとスリリングであり、またポジティブに皆生きようとしている。不況のご時世。元気をもらう1冊でした。
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本からはじまる物語
価格: 1,365円
レビュー評価:4.0 レビュー数:8
梨木香歩や恩田陸の名前もあるし、友人の勧めもあって購入。
どれもが、本を題材に取り上げるか、本屋を舞台にしているか。そのため、書店員の仕事振りがのぞかれるものも多いし、名作を上手にパロディにしているものもある。作家の本というものへの思い入れを感じさせられることが多い。
短いけれども、どれも個性的で、本をどう活かすか、工夫がきいている。その上、最初と恩田陸と最後の三崎亜記が、全体に緩やかな一貫性を与えているところが、ぐっときた。
また、相性のよさを感じる作家と出会うこともあれば、残念ながらそれほどでもない作家と出会うこともあり、普段は読みなれていない作家との
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讃歌
価格: 1,785円
レビュー評価:4.0 レビュー数:13
読んだのは1年以上前で細かい記述は覚えていないが、長編ながら読み出したら面白くて徹夜で一気に読んだ気がする。ただ題材が音楽だけに演奏技術が未熟なせいで人を惹きつけるメロディになるとはどんなものか文字では実感できない。しかし音楽に素養のない私でも充分に楽しめる本である。
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夜のジンファンデル
価格: 1,575円
レビュー評価:4.5 レビュー数:7
 「コミュニティ」が一番怖かった。
 主人公夫婦が引っ越した公社住宅は,妙に人間関係が濃い場所。奥さん連中は,午前10時くらいから集まって,夕方まで一緒に過ごす。最初に誘われて出向いた広江が,「それじゃ,明日はうちだから。三号棟の302号室」「どうせ私たち,夕方までここにいるから」という風に,そうやって集まるのが当たり前であるかのように声を掛けられたところが,何となしに嫌だった。やがて,和則は,同じ団地の女と不倫することになるが・・・。
 格別不思議な現象が出てくるわけでもないのに,ゾッとする作品だった。

 「恨み祓い師」は,若干不思議な存在
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天窓のある家 (新潮文庫)
価格: 620円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
なんていうか、救いようのない世界。

9篇の短編集なのですが、

それぞれに問題や不幸を抱えた女たち。

特に、題名となった、「天窓のある家」

不幸な女の妬みの怖さ・・・

結局、幸せというのは本人の心の持ちようが大きいのだなと。

後味が悪いので、あまり女性にはお奨めできないです。

女性の心理の勉強に、男性が読むには、最適かも。


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愛逢い月 (集英社文庫)
価格: 460円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
篠田女史のうまみを存分に味わえる短編集である。
私は篠田ファンで作品はすべて読んでいるが、最も好きな1冊と言えるかもしれない。
独特の厭世観のようなものがベースであると思うが、著者の作品を一度も読んだことのない方におすすめしたい。
きっと他の作品にも手を伸ばしたくなる、そんな1冊。
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ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)
価格: 660円
レビュー評価:4.5 レビュー数:5
???ぜいたくな短編集である。この1冊で実力のあるミステリー作家6人の作品が堪能できるのだ。

???彼らはミステリーという「闇」の中でも、それぞれ得意な分野で本領を発揮する。小池真理子、鈴木光司、坂東眞砂子、小林泰三の作品には人の心に潜む恐怖が描かれ、瀬名秀明、篠田節子が描く「闇」は科学の進歩が生みだす恐怖だ。彼らに共通しているのは、どれも読み終えたときに独特の「後味の悪さ」が残る点であろう。これは最も恐ろしいことが人の心や人が取り組む科学技術から派生する身近なものであり、決して他人事ではないという衝撃にほかならない。

???たとえば坂東眞砂子の「白い過去」は、どこにでもいる幸せな
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妖桜忌 (角川文庫)
価格: 540円
レビュー評価:2.5 レビュー数:3
女流作家の大原鳳月が、自宅にある離れの茶室で、若い愛人といっしょに焼死した。雑誌編集者の堀口は、鳳月の秘書だった若桑律子に、鳳月を題材にした手記を書いてもらおうと依頼するが、その文体が次第に鳳月が書いたとしか思えないほどよく似てきて、とても律子が書いたものには見えない。鳳月の未発表原稿を発見した律子が、自分の名前で発表しようとしているのではないかと疑いを持った堀口は、律子の近辺を探り始めるのだが・・・。
女性の妄念・妄執が怖いホラー小説です。
律子の後ろに見え隠れする鳳月の影、そのねっとりと絡みつきまとわりつくような女の執念の凄まじさおぞましさにはゾッとさせられます。
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