篠田節子 の書籍リスト           

  
篠田節子に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 篠田節子 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

仮想儀礼〈上〉
価格: 1,890円
レビュー評価:5.0 レビュー数:2
ほとんど思いつきで創作した宗教団体が、その「教祖」の思いもよらないような力や出来事に導かれるかたちで飛躍的に発展し、やがて危機に陥っていく様を描いた力作小説である。架空の宗教の創作、そしてその維持と展開の際に、既存の宗教の教理や教団の運営システムなどが豊富に参照され、主人公、というか著者がよく勉強していることを窺わせる。実名が出てくる場合もあるので、これは現代における宗教事情の勉強にもつながる有益な本だなと思った。
しかしそれ以上に興味ぶかいのが、この宗教団体を拡大させていく、信者たちの姿である。「生きづらい」系の若者たち、現世利益を求める中高年、他の新宗教団体やカルトから脱会し
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仮想儀礼〈下〉
価格: 1,890円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
作られた虚構でしかない新興宗教団体。
しかし、そこで人間の営みが行なわれれば、虚構だったはずのものが否応なく現実となって、ひとりひとりを苦しめてゆく。
信者の盲信と暴走、それを止められずにどんどん追いつめられてゆく教祖。そして、ついには最悪の結末が‥‥。

心が壊れてゆく。
団体そのものが壊れる、ということ以上に、そこにかかわるすべての者の心が壊れてゆく。
それを深く描いた小説である。心理描写が非常に巧みであった。

ひとりひとりの登場人物の、リアルな描写も際立っている。
小説そのもの
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文藝百物語
価格: 660円
レビュー評価:5.0 レビュー数:8
かなり怖い話からそうでない話まで、いろいろな話が語られています。
興味深いのは、実際に作家達が集まってその場で話ている百話であるということ。自分もそこに参加しているような気分になります。
特に加門先生の話は、ホテルや旅館の話が多くありましたが、私も出張で地方のビジネスホテルに泊まることも多々あるので、今まで自分は怖い体験をしたことはありませんが、もし、怖いことがあっても、「こういう経験は多くの人がしているんだな。(?)」と思えば怖くないかも。と思ったりしました。
あとがきでそれぞれの作家の方々が感想を書かれていますが、こんなに怖い体験をしたり、小説を書いて
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転生 (講談社ノベルス)
価格: 924円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
中国工作員により捕らえられ、獄死してミイラにされたパンチョンラマ十世が復活するところから、物語は始まる。
信じ難い事だが、チベットと周辺の宗教的背景を想像すると、あながち非現実的ではないという気すらする。
この、復活したラマは、高僧とは思えないくらい、振る舞いが俗っぽい。

物語の舞台はチベットだが、ラマが中国共産党の近年の歴史に、実名を使って深く言及する下りが、いくつかある。
ここで語られるラマの言葉は、いちいちなるほどと思う。

そして、いったんはインド亡命を目指したラマは、チベットを駆けめぐる。 ...さらに詳しい情報はコチラ

聖域 (集英社文庫)
価格: 720円
レビュー評価:4.5 レビュー数:2
思わず夢中でページを捲りました。こんな骨太の小説に出会ったのは久しぶりです。前半の謎の小説の謎解きまでは完全に小説の中の小説に取り憑かれました。後半は少しダレタ部分もありましたが、想いを寄せた女性を効果的に登場させ、飽きさせませんでした。結末が凡庸だったのが残念ですが、これからこの作家の小説を読んでみたくなりました。
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ゴサインタン―神の座 (文春文庫)
価格: 840円
レビュー評価:5.0 レビュー数:6
直木賞の受賞作が「女たちのジハード」……そういうジャンルの小説(作家)には、いまいち食指が動かないなあと、食わず嫌いしてました。
でも、ある作家(たしか女流SF作家だったような気がするけど)が、すごく面白いとどこかで書いていて、それならと手にとりました。
そういうわけで、最初は及び腰。でもたちまち物語のおもしろさに引き込まれ、一気に読んでしまいました。
「私はこれを書きたいのです!」という作家の熱が伝わってきて、心を揺さぶられます。
おーい、直木賞ならこっちだろーっと叫びたくなりました。
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女たちのジハード (集英社文庫)
価格: 740円
レビュー評価:4.0 レビュー数:33
 生命保険会社に勤務する立場も年齢も異なる5人OLが、仕事の生きる中で自分らしさを見つけだしていく。ストーリーも、会社組織で上手くいっていない、恋の悩みなどとありふれた物語ではなく、やくざと喧嘩をしたりとスリリングであり、またポジティブに皆生きようとしている。不況のご時世。元気をもらう1冊でした。
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夏の災厄 (文春文庫)
価格: 740円
レビュー評価:4.5 レビュー数:9
これが自分にとってのはじめての篠田作品で、読む前は期待半分という感じだったのだが、読んですぐに篠田節子のファンになった。さすが前に役所勤めを経験されてただけあって、描写が事細かで、かつ平易な言葉でわかりやすかった。カッコいいヒローはいないけれど、どこにでもいそうな普通の市民が問題を解決するべくあっちこっちぶつかりながら奔走する姿に力強さを感じた。
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ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)
価格: 940円
レビュー評価:5.0 レビュー数:2
読み応え十分。村おこしに励む青年たちを描いた小説はいろいろあるけれど、
これは実に登場人物も展開も面白く、そして緻密に描かれていてぐんぐん引き込まれて読んだ。ほんとに面白かった。
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弥勒 (講談社文庫)
価格: 960円
レビュー評価:4.5 レビュー数:17
大作。
こんなにいっぺんに、たくさんのことを語りかける作品は他にないんじゃないの、と思うくらい、さまざまなことを問うている。
美とは何か、宗教とは何か、政治とは、国とは、人間とは・・・。

なのに盛り込みすぎの感もなく、内容に破綻がない。
架空の国の物語なのに、絵空事の物語とは全く感じられず、強い吸引力で小説世界に引き込んでゆく。
主人公・永岡とパスキムという国が、どういった運命をたどるのか、追いかけずにはいられない。没頭してしまう。すごい。


美の鑑賞者であり賛美者である永岡。 <
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神鳥―イビス (集英社文庫)
価格: 570円
レビュー評価:4.5 レビュー数:11
弥勒ではまって・・・ゴサインタン、本作と一気に読んだがもういいや。相変わらず一気に読ませる筆力は凄いが、読後にゲームにはまって夜明かしした後のような空しさを感じるのは何故だ?時間潰しにはいいが、もういいや。何か得たものがあるか?酷なようだが無いとしか言えんよ・・・世の中にはもっと読むに値する書物がいくらもあるぞ。筆力はすばらしいが何か足りない・・・作家としての底力の問題だ。
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vintage '06 (ヴィンテージ・シックス)
価格: 1,470円
レビュー評価:4.0 レビュー数:2
オムニバス形式でそれぞれの作家が書き上げたものに、実在のワインを絡めている。
中でも「どうあがいたって庶民が買えないワイン」ばかりでなく、「ちょっと手を伸ばせば買える国産ワイン」も登場するのがニクイ。
石田衣良さんが好きで読んだんだが、他の作家も実力派だけあって、思わずニヤリ。
ショート作品だけに、スッキリ読める。
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