玩具修理者 (角川コミックス・エース・エクストラ)価格: 819円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 基本的に人気小説もしくは映画のコミック化は、ありがちな駄作パターンと思っている。
しかし、Meimu氏による『玩具修理者』は例外だった。失礼ながら、コミックを読んだあとに小林氏の
原作を読んだが、最初に感じた背筋がゾクゾクする思いは半減してしまった。
つか、コミックと小説は、アイディア以外、ストーリーが別物なんだけど・・・。
本書は演出に若干幼稚さが残って、そこが鼻についた。
だけど、それを上回る世界観と濃厚なメッセージで、お腹いっぱい。
特に好きなのは『芸術論』。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
舌づけ (ノン・ポシェット)価格: 620円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 本の背に、ホラーとあったので手に取った。これまでは、本は作家への興味で選んでいた。乙一の『夏と花火と私の死体』、重松清の『流星ワゴン』、桐野夏生の『OUT』など、ホラーという意識なしで読んでいた。改めて、ホラーを極めてみたい、ホラー体験味わいたい。・・・そんな期待で、この『舌づけ』のページをめくった。
お化け屋敷に入ってみたい、・・・そんな感覚と、ホラー体験、共通していると思う。現実の枠を踏み超えてみたい。超常現象の世界に誘い込んでくれる話(おばけ話)の魅力はつきないだろう。しかし、この短編集の話は、この世の日常生活の中の恐怖がテーマになっている。
人間ってコワ ...さらに詳しい情報はコチラ |
人獣細工価格: 1,365円レビュー評価: 5.0 レビュー数:6 どの話も不気味な感じでした。
でも思った程グロテスクでは無かったです。
気味が悪いと言った方が適切な気もします。
面白くて、とてもよかったと思います。でも、表題作の、「人獣細工」
は少しだけ難しいかも知れません。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
玩具修理者価格: 1,323円レビュー評価: 4.5 レビュー数:27 表題の「玩具修理者」は散々書かれているので省略します。
個人的にはあまり感じるものはありませんでした。
そして「酔歩する男」。
これには、ただただ震えた。何度も何度も読み返しました。
それから約9年、この時味わった眩暈が欲しくて
似たような題材の本を読み漁りましたが、
残念ながらまだ酔歩するに至っていません。
個人的にはこちらにホラー小説大賞をあげたい。
傑作です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
肉食屋敷価格: 1,365円レビュー評価: 4.5 レビュー数:6 表題作「肉食屋敷」は,主人公が訪れた研究所が何者かの体内で,これに食べられてしまうのでは……という話であることは,冒頭からほぼ明示されており,実際,概ねそういう話である。が,意外なラストにはビックリ。このヒネリ(存在の危うさ)が,小林泰三らしかった。
他の3作は実験作のような感じで,出来としてはイマイチか。
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蚊‐か‐コレクション (電撃文庫)価格: 662円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 プレステ2のゲーム「蚊」をもとに編まれたアンソロジー。 「赤い家/田中啓文」殺人&殺蚊事件を、人間の刑事と蚊の私立探偵がコンビで解くことに!ダジャレたっぷりで楽しい作品。蚊探偵・かおりがカワイイ。 「か/田中哲弥」蚊を殺すのを目撃すると、激怒する男の哀しい過去とは。「蚊」度は低め。 「刻印/小林泰三」日本にエイリアンが現れた!そいつはなんと、身長2mの…。異種族間の哀しいロマンス。 「蚊/牧野修」男が巻き込まれた、奇怪な現実。日常の裏側をのぞき見ると、そこにあるものは?守護蟲、虫文、イザナキ機関、ネクロダイバー、黄泉書簡化…と奇怪な設定が楽しい。 「タ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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密室・殺人価格: 1,680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:10 ハードカバーのこの本を手にした時、そのページ数の多さに圧倒されそうになりました。
しかし、私自身「小林泰三信奉者」のような者でして、裏切られることは無いだろうと、
一日を使って一気に読み上げてしまいました。
後半を過ぎた辺りから、少しずつさらされて行く「小林先生」の仕掛けたトラップ。
それに気づかされた時の鳥肌の立ち具合。
私自身、それ程たくさんの推理小説を読んでいる方ではないのですが、
これからも記憶に残るであろう、一冊になったと思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ネフィリム 超吸血幻想譚価格: 1,680円レビュー評価: 3.0 レビュー数:5 今までの作品と比べると、内容はややライトノベル寄り。 舞台が外国というのも初の試みでしょうか(少なくとも自分は読んだことがありません。宇宙ならありましたけど…)? 安っぽい設定、深みのないキャラクター、文章のほとんどが説明文、さらにテンポの悪さも加わってかなりつまらない作品になっています。 スプラッター描写ばかりが目に付きますが、これまでの匂い立つ様なエグさはなく、ただ“残酷な描写”を並べただけという感じを受けました。 もう一つ、これは物語の性質上仕方のない事かもしれませんが、小林泰三さんの魅力である倫(論ではない)理トリックが今回はほとんど見られませんでした。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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