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隕石誘拐―宮沢賢治の迷宮 (光文社文庫)価格: 700円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 「邪馬台国はどこですか?」で衝撃的なデビューを飾った著者の長編第一作。
童話作家への夢断ちがたく,一方で経済的な問題と子育ての方針の食い違いで夫婦間の亀裂が危機的状況にある主人公・中瀬研二。妻子が誘拐されたのをきっかけに学生時代の旧友や隣人を巻き込んでの宝探しへ・・・。
宮沢賢治についてのトリビアと作品,人間像の新解釈は「さすが鯨統一郎」とうならされたものの,作風に似合わないバイオレンスとレイプシーンは無いほうが良かったのでは・・と思う。
読めばされなりに楽しめるものの,やはり著者の持ち味は短篇と連作にあると思う(もちろん大化けする可能性も否定でき ...さらに詳しい情報はコチラ |
なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫)価格: 600円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 彼女が事件を紐解くときに、ひとすじの涙が頬をつたう。。。 サイコセラピストである彼女の名前は”波田煌子”、煌く涙なんて洒落が効いている。ただこの彼女、なみだ研究所なんてメンタル・クリニックの院長でありながら何の資格も持ってはいないのだ。大学院修士課程を卒業し、臨床経験まである”僕・松本清”からするとウサン臭いこと他ならない。 このクリニックはスタッフだって、不二子みたいなスタイルをした会計士が一人居るだけだ。波田本人はからくり細工みたいな小柄さと幼さない顔立ちで、彼女が伝説的な実績を持つセラピストであるなんて。 恩師からの紹介じゃなきゃとても信じられないだろう。 それ ...さらに詳しい情報はコチラ |
異譚・千早振る価格: 1,785円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 元になった落語についてはそれほど理解していないけれども、内容が面白く、楽しめた。
時代物の中で人物が生き生きと描かれている。
無理しているなぁと言う部分もあるけれども、十分に楽しめる作品に仕上がっている。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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いろは歌に暗号(かくしごと)―まんだら探偵空海 (ノン・ノベル)価格: 860円レビュー評価: 4.0 レビュー数:5 著者がもう一つのいろは歌である〈かたらむ歌〉を
発見したことにより、着想された本作。
「薬子の変」にからみ、空海、橘逸勢をはじめ、藤原冬嗣や坂上田村麻呂、
最澄といった当時の歴史上の偉人たちの人間模様も楽しめます。
嵯峨天皇が作中において、一般にはあまり知られていない名で呼ばれている
本当の意図に気づいた時、「まんだら探偵」たる空海の真価が理解できます。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
いつか、キャッチボールをする日価格: 1,575円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 歴史ミステリーにて人気を博した作家が、スポーツ小説、メロドラマ小説に挑戦。
どんなものかと期待に胸を膨らませて読み始めました。
前半のベテラン野球選手の人間性や家族への思いなど、スポーツ小説として十二分に楽しめる。
野球選手として36歳といえば、第一線から退く時を迎えている。
しかしいわゆる36歳ごろが持つ家庭としてはこれからまだまだ気づいていく過程にある。
その狭間を上手に使って、後半のサスペンスへと展開していく。
物語の展開に若干ご都合主義的なところや、安易すぎる展開が目に付 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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なみだ特捜班におまかせ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子 (ノン・ノベル)価格: 880円レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 『ゴールデン枠にはならないが、金曜の深夜枠あたりで連続ドラマ化されそうな感じ。オダギリ君のアレ(見たことないんだが)みたいに。』 そんな印象でした。最初は『あちゃ、けったいやなー』だったのに3話あたりから登場人物のやりとりににやけてた。 なんとも形容し難い小説。 つまらなくはなかったが、点数もどうつけていいかほとほと判断に困る。推理ものとしてはそれほどではないが…うー、なんてゆうか『トリック』や『ケイゾク』の雰囲気に近いかな。 それでも私がこれを手にとったのは著者のことばにつきる。スバリこうだ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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