気分は名探偵―犯人当てアンソロジー (徳間文庫)価格: 660円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ◆「ヒュドラ第十の首」(法月綸太郎)
妹を死に追いやった、妹の不倫相手を捜していた蟹江陸朗が殺害された。
蟹江は当初、不倫相手について「ヒラド・ノブユキ」という名前しか知らなかったが、
独自に調査をしていくことで、三人にまで絞り込み、それぞれと接触したらしい。
三人のうちの誰かが、蟹江を殺害したのか?
蟹江の部屋を物色した犯人が使用したとおぼしき
ゴム手袋とラテックスパウダーが付着した軍手三枚。
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気分は名探偵―犯人当てアンソロジー価格: 1,575円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 ◆「ヒュドラ第十の首」(法月綸太郎)
妹を死に追いやった、妹の不倫相手を捜していた蟹江陸朗が殺害された。
蟹江は当初、不倫相手について「ヒラド・ノブユキ」という名前しか知らなかったが、
独自に調査をしていくことで、三人にまで絞り込み、それぞれと接触したらしい。
三人のうちの誰かが、蟹江を殺害したのか?
蟹江の部屋を物色した犯人が使用したとおぼしき
ゴム手袋とラテックスパウダーが付着した軍手三枚。
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四月は霧の00(ラブラブ)密室―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 798円レビュー評価: 2.5 レビュー数:7 探偵漫画好きのための推理小説入門ということだろうか。
軽い文体だが、トリックの部分は十分な出来と言え、その目論見はほぼ成功しているかように見える。……が、実際、マンガしか読まない人がノベルスを手に取るとは考えにくい。
初めから連作の予定ということもあってか、登場人物たち(とくに探偵役の主人公)の言動が淡白で、新本格推理小説としてはともかく、ラブコメ小説というにはまだ遠い気がする。
また、警察の対応があそこまで「温情派」で良いのかという疑問も残る。捜査情報はダダ漏れだし。
企画倒れにならなければ良いが、という ...さらに詳しい情報はコチラ |
新本格もどき (カッパ・ノベルス)価格: 940円レビュー評価: 1.5 レビュー数:3 綾辻行人さんが登場して以降のいわゆる「新本格」推理小説を「もどき」として構成した短編小説集。それぞれの作者の文体を「もどき」で記してみたり、登場する名探偵に記憶喪失の男性「吉田」さんがなりきってしまうあたりが面白い……はずだ。
と、いうのもいわゆる「本歌取り」なので、本歌を知っていなければかなり厳しい。著者が一編一編に「寸断されたあとがき」を入れている(これも知る人は知るもの)が、個々のトリックがこういった企画モノでしか使えないようなものであると話しているだけに、読む人を選ぶ作品であると言える。
うーん、こういう企画モノやなくて、そろそろ開かずの扉 ...さらに詳しい情報はコチラ |
名探偵はどこにいる (ミステリー・リーグ)価格: 1,680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 霧舎巧さんが書く小説はどこかほろ苦く、憧れてももう届かない風景に満ちあふれている。推理小説にそれが必要なのか? と聞かれると、余計なことという人もいるだろうけど、ウチはこのテイストに焦がれる。
《あかずの扉》シリーズの外伝の2冊目。今寺刑事が前作「名探偵はもういない」で出会った双子と後動警部補に関わる事件と、高校時代の淡い思い出が現在の謎と絡み合う魅力的な設定です。
初恋の思い出や今の妻との関係、憧れている先輩を追う気持ち、ウェットな部分に訴えかける小説は大好きなんですが、ミステリーとしてはうーん、他の作品よりは満足度が低いかな。
< ...さらに詳しい情報はコチラ |
十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 882円レビュー評価: 3.0 レビュー数:5 “真犯人の指摘”で幕引きされてしまうのがやや不満。犯人の視点から事件を見るとどうなるのか想像をめぐらせるのが難しい。心理の描写すくなかったし。最終的に動機がぼやけた感じ。
ラブコメ路線については、少し楽しめるかもしれないが、まだまだ甘い。
さて、新本格らしいといえばらしいのだが、できる可能性があればよいという筋書で、実際に犯人がそんなふうに他人を利用できるのかなぁと疑問に思える。小説として納得がいかない。トリックとしてはまあ及第点でパズルとして読めばいいのかな?
このシリーズ、完結(12巻刊行)できるのか心 ...さらに詳しい情報はコチラ |
名探偵はもういない (講談社ノベルス)価格: 1,019円レビュー評価: 3.0 レビュー数:5 メフィスト賞受賞直後の作品だが、作者の幼児性・幼稚性が前面に出てしまった作品。
雪と地震によって閉ざされた山荘というウンザリする舞台設定。その山荘に集まった顔ぶれの驚くべき偶然性を平然と書く無神経さ。登場人物の一人の特異な性格のみに依存したトリック。尻軽女のロマンスで話に花を添えようとする少女趣味。そして、エラリー・クィーンの名前と体裁を騙るという信じ難い傲岸不遜ぶり。
最低の作品である。作者が作家として成長する日は来るのであろうか ? ...さらに詳しい情報はコチラ |
マリオネット園(ランド)―“あかずの扉”研究会首吊塔へ (講談社文庫)価格: 770円レビュー評価: 1.5 レビュー数:4 小説には、読んでいるときに面白いものと、読んだ後に面白いものがあるとする、
これは明らかに前者で、後者の要素はほとんどない。
というより、読んで時間が経つほどにアラが目立つようになってしまう。
のだけど、読んでいるときに読めればいいと考えれば、作品として成り立ってい
るとは思う。ミステリに重厚な人間像を求めてどうなる、とも思うし、かなり著者
なりの工夫があるのも確かである(ま、問題はそれがうまく行っているかどうかで
はあるが)。
新本格の動向を示すものではあるだろうと思う。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ドッペルゲンガー宮―あかずの『扉』研究会流氷館へ (講談社ノベルス)価格: 1,155円レビュー評価: 3.0 レビュー数:11 他のレビュアー様の仰る通りです。本格とは程遠い仕掛け。くどい説明。消費的虐殺…。
確かに『ミステリ』『推理物』を期待して読むとがっかりされる方も多いかと思います。
でも!これを活劇とみれば評価は一変です。
研究会メンバーは、へタレの主人公、明るいヒロイン、憧れの女性、キレる先輩…etc…まるでアニメ的なキャラ立ちは十分魅力的。
推理漫画(男性だと『スパイラル』とか、女性だと『パズルゲーム ハイスクール』とか!)が好きだけど、ラノベじゃあ物足りない。
そんな方にお勧め致します。楽しかったです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
マリオネット園(ランド)―「あかずの扉」研究会首吊塔へ (講談社ノベルス)価格: 882円レビュー評価: 3.5 レビュー数:5 著者のデビュー作である『《あかずの扉》研究会』シリーズの第四巻で今作で第一部の終了となる。
三作目までは本格推理小説の定番である「館もの」・「孤島もの」・「嵐の山荘もの」に挑戦していました。
が、今回はちょっと脇道にそれて暗号解読がテーマです。
このシリーズのお約束、“事件は一つ・現場二つ・探偵二人”のスタイルは今回も健在。
二種類の視点が存在するために、読者の読解力がないと分かりにくいところも相変わらず健在。
謎解きの面白さよりも、カケル君とユイちゃんの“ちょっとラブコメ”の方が面白いのはご愛嬌と言うものです。
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