ドッペルゲンガー宮―“あかずの扉”研究会流氷館へ (講談社文庫)価格: 900円レビュー評価: 3.0 レビュー数:6 買ってから随分経ってしまったけど読み始めたら早かったです。
本格推理小説です。
こういうトリック系の推理小説って初めて読んだかも・・・
しかしトリックを考えるより先に先に進んでしまって、私には推理小説は向いてないかもって思いました。
仕掛けがかなり大掛かりなんで実際には有り得ない設定なので、そこで冷めた目線で読んでる私がいて・・・やはり向いてないのか?
登場人物の会話というか恋愛っぽいところは少女小説みたいな感じでした。
どうやらシリーズになってるようだけど文庫で出たら考えてみようかなって感じですかね?(^^;)
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五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 777円レビュー評価: 3.5 レビュー数:3 ラブコメは一定の進歩がある。
アリバイ崩しは“守備範囲”じゃないと吐露していたけれども、このトリック成功させることができるのだろうか?
犯罪者と容疑者の心情についても、「そんな風に思うかな?」と疑問に思う。小説として説得力のある描写になっていないような気がする。霧舎のキャラには独特の臭みがあるような気がするけれど。
シリーズものなので、四月から順に読んだほうがいい。作者は、四月を読んでいることを前提に、五月はもう少し手が込んでいる作品にしあげても良かったのでは。
面白いシリーズになりそうな、そうでないような ...さらに詳しい情報はコチラ |
六月はイニシャルトークDE連続誘拐―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 798円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 新本格ものとしては合格点ではないだろうか。
ただラブコメ路線については不満がのこる。
霧舎の得意な大仕掛けが特徴。たかが、あれだけのことのためにそこまでやるとは。
マップ、完璧なタイムテーブルなど、いたれりつくせりでヒントをくれる。
それでも謎が解けないのは、小説の収束スピードが速いような(無理して短く作ってる?)気がする。
警察はこんな真相だと見当をつけて捜査するはずもない(実際にはありえない)あたりを評価したいと思います。
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ラグナロク洞―“あかずの扉”研究会影郎沼へ (講談社文庫)価格: 790円レビュー評価: 2.5 レビュー数:3 2000年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
「<あかずの扉>研究会」シリーズの第3弾。
ミステリとしてはいまいち。トリックのわりには無駄に人が殺されすぎる。ただ、名探偵が途中でべらべらと語り出すダイイング・メッセージ講義の使い方にはびっくりさせられる。こんな馬鹿な仕掛けがあって良いのか。しかし、これもプロットのなかで上手く処理できていないような。
キャラクターに魅力がなく、造形がお粗末な点にも不満が残る。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
霧舎巧 傑作短編集 (講談社ノベルス)価格: 777円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 掲載されている6本の短編はどれも秀逸なのですが、やはりここは最後の1本がお勧めでしょう。なんと言っても『人が死にませんし』。
一つ一つの話の規模も、いい感じに収まっていてすっと読めます。ちょっとした気分転換にもってこいです(推理小説とはいえ殺人事件を気分転換にしても引きずらない人にとっては、ですが)。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
九月は謎×謎修学旅行で暗号解読 (講談社ノベルス)価格: 998円レビュー評価: 3.5 レビュー数:6 「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズの第6作。
本格ミステリとラブコメをミックスするという暴挙に出たシリーズ。第1作(4月)から読み始めた方がいいだろう。
今回は修学旅行で京都を訪れるという話。そこで暗号解読と宝探しをする羽目になるのだが、そこに誘拐やら殺人やらがからんできて、なかなか複雑な物語となる。
京都の話と、霧舎学園での謎解きという、二重の構成で物語が進んでいき、そこにもトリックが仕掛けられているという展開は見事。感心させられた。
しかし、この人の小説にはなぜか魅力を感じない。不思議だなあ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 819円レビュー評価: 3.0 レビュー数:3 推理ノベルスでは珍しく巻頭に青年向け漫画雑誌のパロディのようなグラビア・イラストがついている。ライトノベルみたいだ。ただ、これが単なる読者サービスではないあたりがこのシリーズらしいところではある。
トリック自体は、綺麗にまとまっていると感じられるが、被害者の行動によくわからない部分がある。私が読み飛ばしたのだろうか?
全体を短くするためか、解答編に入ってからの人物の心理描写などが淡白にすぎるような気がする。このシリーズではいつものことだが。
恋愛要素が多少出てきたのは歓迎したいところだが、もっとベタベタしたほうが、他の作 ...さらに詳しい情報はコチラ |
名探偵はもういない (ミステリー・リーグ)価格: 1,890円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 一人の登場人物を軸に話を進めていく推理モノとは違って、次々と“名探偵”となりうる人が登場し、そのたびにかわされていくところがおもしろかったです。 霧舎さんの本は初めてなのですが、なかなか思い切りの良い登場人物の動かし方で、後味もそんなに悪くはないと思います。ただ上にも書いたとおり、登場人物の間を転がるので、いまいち登場人物(おもに主人公)の目で事件をとらえることができなくて、余計推理しにくいような気もしたのですが・・・。これが本格モノの醍醐味でしょうか。 また、キャッチフレーズの“なんと「あのひと」だった”の《なんと》の意味が私もわからなくて、最初、これはシリーズものなのかと思ってし ...さらに詳しい情報はコチラ |
七月は織姫と彦星の交換殺人―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)価格: 840円レビュー評価: 3.5 レビュー数:3 せっかくの「ラブコメミステリ」だが名前負けのような気がする。
もっと嫉妬深かったりして喧嘩ばかりするのに、結局、「仲がいい」とからかわれるとか、妄想癖・空想癖があって、相方の言動にオロオロしたりするとか。“ラブコメ”に対して淡白すぎるのでは?
「交換殺人」というタイトルなので、どんな交換なのかを考えることに絞ればいいのだが、終盤の展開が速い気がする。テンポが良くてすぐに読み進められるのは悪いことではないと思うけれど、解答編はじっくりゆっくり納得できるようにして欲しいものである。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
霧舎巧傑作短編集 (講談社文庫)価格: 600円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 2004年に出た講談社ノベルズ版の文庫化。
著者の高校時代?書き下ろしの6篇が収められている。<あかずの扉>研究会と霧舎学園の登場人物が交錯し、楽屋落ち的な要素も濃いので、著者のこれまでの作品に目を通してから本書に取りかかった方が良いだろう。
面白かったのは「まだらの紐、再び」。高校時代に初稿を手掛け、何度も書き改めたものという。それだけに、プロットもトリックもしっかりしている。
文章や登場人物に魅力がなく、トリックの優れているわりに意外性がないのは、著者のいつもの作品と同じ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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