花嫁は夜汽車に消える (ジョイ・ノベルス)価格: 840円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 毎年暮れに発売される<花嫁シリーズ>の最新刊です。
タイトルとなっている「花嫁は夜汽車に消える」は、冤罪事件を扱っています。
もう一作の「花嫁は天使のごとく」は、サラリーマンや下請け業者の悲哀を扱っています。
このシリーズの作品は、それぞれはっきりしたテーマを置いた短編になっており、それでいて予定調和、ご都合主義と言われるのを承知で大団円に持って行き、読みやすさとすっきりした気分の読後感をもたらしてくれます。
この作品もそんな作りになっていて、短時間の時間つぶしに一気に読める一冊です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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萌黄色のハンカチーフ―杉原爽香 三十五歳の春 (光文社文庫)価格: 600円レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 爽香は35歳になりました。
1作目から、もう20年経つんですね。
20周年おめでとうございます。
しかし、お祭り騒ぎとはいきません。爽香は、今回も大変な事件に
まきこまれていきます。
メインの事件の他にも、兄のトラブルに、またもや振り回されて
しまいます。
ですが、爽香のスーパーウーマンぶりは健在。
星をひとつ減らしたのは、大きな謎を残す終わり方だったこと。
続きものなので、謎を残して次回に繋ぐのはいいのですが、
ちょっとスッキリしなかったです。
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卒業式は真夜中に (カドカワ・エンタテインメント)価格: 840円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 いつに変わらぬ赤川次郎の青春サスペンス・ミステリーです。
例によって、ご都合主義的な展開で最後の大団円を迎えることになります。
物語は、主人公の如月映美(高校2年生)が、落ちていた携帯電話のメールを見てしまったことに端を発します。
そこから、殺人事件に巻き込まれ、あろうことか犯人に擬せられて海中へ・・・。
と言う話なのですが、このほんのちょっとした好奇心が彼女の運命を変えてしまう話です。
このジャンルの赤川作品は、どれを読んでもあまり変わり映えはしませんが、それこそほんのちょっとした時間で読めて ...さらに詳しい情報はコチラ |
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吸血鬼ブランドはお好き? (コバルト文庫)価格: 460円レビュー評価: 2.5 レビュー数:6 私もイラストには唖然、でした…。最近は、1年に1回くらいのペースで出るから、と刊行を楽しみにしていただけに残念です。いくら若い子向けに、と云ってもやりすぎではないでしょうか。。本当に、このクロロックは若すぎますね?。もうちょっと何とか…。
中身も、1ページあたりの空間がとても多く感じられ、内容よりもそちらが気になってしまい…なんだかあんまり楽しめませんでした。
私も1巻から読んでいますが…。やっぱり、ある程度の文章量が欲しいですね。最近は初期よりも、少し文字が大きくなってきてたと思いますが、今回のはやりすぎです。
今までのファンが離れて行って ...さらに詳しい情報はコチラ |
泥棒に追い風 (トクマ・ノベルズ)価格: 900円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 泥棒の夫淳一と美人刑事真弓の異色の夫婦が活躍するこのシリーズも、すでに十数作になります。
今回は、裏と表の二つの世界の間で生きる人間や、裏社会に紛れ込んでしまった人間を描いています。
その中で、そうした個々人の「善」の心を中心に置いています。どんなに「悪」の稼業に身を置いていても、どこかに「善」の心を持っていると言っています。
赤川次郎の作品は、軽い読み物であると同時に、そうした「性善説」的な内容が、読後の心地よさを与えてくれるのだと思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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女学生 (光文社文庫)価格: 580円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 女学生じゃない人もいますが、
女学生をモチーフに書かれた短編集。
どこかで繋がっているんじゃないかと最後まで思ってましたが、
完全に独立したお話のようでした。
この間にまた別のお話が挿入されています。
こちらはある指揮者を巡る男子学生と女学生の話し。
赤川さんの物語は肩肘張らずにすっと読める物語が多く、
ちょっとした空き時間にぱらぱらっと読めるところが、やはりいい。
さらっと読めるのに
その奥底にある人間の『性』がうまく描かれていて
時々ぞっとすることも。
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