李朝残影 (講談社文庫 か 3-4)価格:
428円レビュー評価:
5.0 レビュー数:1
昭和37年著者は「黒の試走車」でたちまちベストセラー作家となる。翌38年9月第49回直木賞の候補に「李朝残影」がノミネートされるが落選。その後はおびただしい小説を世に送り出し、大衆作家の道をまい進する。直木賞の候補作になったとき審査員から「何もいまさら」という発言があったことを巻末の年譜で紹介しているが、著者の親友で前回48回直木賞を受賞した山口瞳氏は後年「梶山は『李朝残影』で直木賞をとるべきだった」と述懐している。後に著者はある審査員から「自分が審査員でいる間はお前には賞をとらせない」といわれたと告白している。
この本には5本の短編がおさめられていて、最初の「ある
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