家守 (光文社文庫)価格: 660円レビュー評価: 3.0 レビュー数:3 2003年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。
短編集。「人形師の家で」「家守」「埴生の宿」「鄙」「転居先不明」の5編が収められている。
全体として、トリックには難があるが、プロットには工夫のある作品が多い。
トリックとしてひどいのは、「家守」。これは成立しないだろう。トリックの瑕疵についてもミスがある。しかし、物語としては面白い。
「埴生の宿」と「鄙」は、アイデアが面白い。どちらもひとひねりあり、読み応えがあった。
ミステリというよりは、意外性に重点を置いた物語という印象。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ハッピーエンドにさよならを価格: 1,575円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 題材としては身近なものが多く、そこに驚きはないのですが、
どれもまさかという展開を見せ、読み応えたっぷりです。
テンポがよく、あっという間に読んでしまいました。
ただ、短篇なので仕方ないのかもしれませんが、
登場人物に直情型が多く、ちょっと極端では?と
多々感じられたのが、わたしとしてはマイナスポイントでした。
多分歌野さんは単純に短篇のミステリーとして書いていらっしゃると思うのですが、
私はホラーだと思いました。
装丁からして真っ黒でかなり不気味な空気を醸し出していますが、
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長い家の殺人 (講談社文庫)価格: 591円レビュー評価: 3.0 レビュー数:7 1988年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
著者の長篇デビュー作。若さとアイデアを感じさせる作品だ。
歴史に残るトリックとも言われている本書だが、私にはそんなに良いとは思えなかった。確かにすごいけど、なんだかなあという印象。ただ、トリックを二重に使っているところは感心させられた。著者の誠意と工夫を感じた。
ミステリファンなら読んでおくべき一冊だとは思う。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ブードゥー・チャイルド価格: 1,995円レビュー評価: 3.5 レビュー数:6 1998年に出た単行本の文庫化。
話としてはすごく面白いと思う。特に前半の盛り上げ方は秀逸だ。不気味で謎めいていて、引き込まれるように読んでしまう。
しかし、後半でガックリくる。早くにネタが割れてしまう割りには説明が長いし、そりゃないだろうと文句を付けたくなるトリックも。
もう少し短くして、後半をスピーディにまめれば傑作になったと思うのだが。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
長い家の殺人 (講談社ノベルス)価格: 795円レビュー評価: 2.5 レビュー数:4 作者のデビュー作。本作のアイデアを持って島田荘司氏を訪ねた所、一発でトリックを見破られて泣きながら帰ったと言うエピソードがある程拙劣な作品。
それはそうだろう。冒頭であれだけ執拗に部屋番号の事を説明すれば誰でも気付くアイデアである。こんな作品でも、新本格がブームだった頃は刊行されたのだ。
その後、本格ミステリは諦めて別の方向に走ったのは正解だと思うが、そちらでもマトモなものは書いていないようだ。作者の力量不足を如実に示した低劣な作品。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)価格: 1,680円レビュー評価: 3.0 レビュー数:9 ???小学生ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が勃発した。新興住宅地で家族と共に平和に暮らす富樫修は、小学校6年の息子の部屋で、事件にかかわるある物を目にしてしまう。その後、次々と見つかる息子犯人説への物証。「なぜ、我が子が」という戸惑いと、息子の将来だけでなく、自分も家族の未来も破滅するという恐怖。免れようのない悲壮な現実を目の前にしたとき、人はあらゆる知識と想像力を総動員して逃げ道を探す。自分を守るため、そして家族を守るために。 ???物語前半は連続誘拐殺人事件の犯人探しを描き、後半では、息子の犯罪を誰にも相談できずに悩む父親の苦しみを、未来予想という作中作として挿入している。息子が警察 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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