木製の王子 (講談社ノベルス)価格:
945円レビュー評価:
3.5 レビュー数:6
デビュー作以来、久々に理解できる話に出会った。わかりやすくはないが。
しかし、著者が理解されたがっているのかどうかはわからない。
正統的な推理小説も書けるのだなという印象である。これが正統的に見えるのは、他の作品があまりに型破りなせいかもしれないが。
すっきりする話では全然ないが、如月烏有のその後の姿を知りたければ、はずせないだろう。
そうでなくても、普通ではないパンチの効いたものを欲するならば、麻耶雄嵩を読みあさるといい。何がなんだかわからなくなる。
才能の大きさは確かだが、どこへ行きたいのだろうとはよく思う。
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