官能的――四つの狂気 (ミステリー・リーグ) (ミステリー・リーグ)価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 変態助教授の周りで起こる殺人事件。面白かったです。最後の最後のオチには「おおっー!」やってくれたな、ってカンジ。パンティラインがどうとか…変態っぽいH描写もあるけど(女の私でも)大声で「がはは★」。実はこの本、ミステリーおたくの知人に貰って読みました。ミステリー通でなくても大丈夫、ハマりますよ。バカバカしいようで実は読み応えがあるのは作者が知的だからでしょーか?
(※登場人物の名前が中日ドラゴンズの選手なの。なぜ?) ...さらに詳しい情報はコチラ |
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密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー価格: 2,520円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 ジョン・ディクスン・カーの著作のファンの方にとっては
もちろん、彼の作り出した人物や作品を思い出し楽しめるだろうが、
私のような、それ程なじみのない読者にも楽しめる作品集であった。
どの作品もそれそれ、良いと思ったが、中でも、
巻頭の『ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う』は
BBCのラジオ放送に関わっていたカーの周囲で起きる事件を描き、
昔のラジオ収録の様子や、カーの作品そのものも楽しめて、面白かった。
また、『亡霊館の殺人』は密室の殺人の謎や人間関係などの設定が
いかに ...さらに詳しい情報はコチラ |
激走 福岡国際マラソン―42.195キロの謎 (小学館ミステリー21)価格: 1,470円レビュー評価: 5.0 レビュー数:3 ペースメーカーとして20キロまでの先導を請け負った元ハーフマラソ記録保持者「市川尚久」の心理模様を中心に、北京オリンピックの代表選考会を兼ねた第61回福岡国際マラソンの42.195キロを舞台にランナーや監督、コーチ、支援者、実況のTVアナウンサー、先導の白バイ警察官等々の様々な思惑や企みを織り込みながらタッタッタと足音や息使いが聞こえてきそうなり臨場感たっぷりに仕上げられたスポーツ物ミステリー。
誰が一位になるかという興味とともに出場者の過去の軋轢とリベンジ、パラリンピックの代表選考会の予選も絡んで面白い読み物に仕上がっている。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
樹霊 (ミステリ・フロンティア)価格: 1,575円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 パワーシャベルなどの建設用具を使った樹木移動のトリック、
アイヌの風習のなど少々珍しい要素に、テーマパーク建設による乱開発、
土地の有力者と建設反対者との対立する人間関係が殺人を招くという
おなじみの展開が絡むミステリで、様々な謎がなかなか興味深く、
夏海の視点で物語が語られる点が感情移入しやすく、楽しめる作品であった。
特に、アイヌの風習が意外な形で伏線になっていたり、
写真が事件解決に絡む点などが、良く出来ていると思った。
が、途中から登場する好感の持てない“観察者”探偵ではなく、
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中空 (角川文庫)価格: 660円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 数十年に一度開花するという竹の花。その撮影のために鹿児島の山村の村・竹茂村を訪れた写真家の猫田と鳶山。その村は、老荘思想に基づくわずか七世帯の村。そこで次々と惨劇が…。
非常にオーソドックスなミステリー作品、という印象。最初にも書いたように人里離れた山村。独特の慣習によって暮らす人々。そこで起こる惨劇と、その村に隠された秘密…と思いっきり「いかにも」な展開でしょ?
テーマとしては「竹」というよりも、荘子。老荘思想って、高校の時にほんのちょっと倫理か何かの時間にやってそれだけなのだけれども、本作ではその考えに関する薀蓄、解釈などが出てくる。本作の解釈がどのようなものなの ...さらに詳しい情報はコチラ |
非在 (角川文庫)価格: 580円レビュー評価: 2.5 レビュー数:3 あなたは人魚は存在すると思いますか?
ジュゴンだったりゴマフアザラシだったり、スナメリだったりとかではなく、いわゆる人魚。セイレーン。上半身が人間の女性で下半身が魚というあの人魚です。
この人魚同様に謎の生物とされる、カッパやネッシー、宇宙人等の、続にUMAと呼ばれる生き物を探す大学のサークル、ウルトラ。彼らは、孫文の親せきが残したとされる文書を手にいれ、尖閣諸島の中に人魚がいる島があるのではと探検に出かけます。もちろん、尖閣諸島なんかには今、日中の政治的緊迫もあり、普通の大学生たちが行けるはずもなく、彼らは中国側から漁船にまぎれて日本に密入国という形でそこへ行 ...さらに詳しい情報はコチラ |
昆虫探偵 (光文社文庫)価格: 620円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 「目が覚めると、葉古小吉はゴキブリになっていた。」
から始まる、本格昆虫探偵小説。無論舞台が昆虫世界だから謎解きも昆虫の生態を基にしたものになるのだが、私のような素人でも十分楽しめる。
短編で、それぞれの表題も「吸血の池」、「昼のセミ」など探偵小説の題名をもじっており、作者の遊び心がうかがえ、好意的な印象をもてた。
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