真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)価格: 945円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 主人公・氷川透は大学時代のバンド仲間と久しぶりに会って飲む。その帰り、終電間際の深夜の駅で殺人が!なんと、トイレで仲間の一人がしたいで見つかったのだ!事件当時、地下鉄の駅は彼らだけの貸し切り状態であった。いったい誰が犯人なのか? 主人公・氷川透クンは、めっぽう女に弱いのに、いらんこといいなので嫌われてしまうという人物で、どこか哀れみを誘われる。いち早く犯人が飲み会メンバーの中にいることに気付いた氷川は、警察に偽証までして自ら推理するのだが、非情にも第二の殺人が起きてしまう。何故彼が、警察に下駄を預けずに自分たちで謎解きすることに強いこだわりを見せるのかが、私には理解できなかった。...さらに詳しい情報はコチラ |
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逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス)価格: 840円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 「最後から二番めの真実」で抱腹絶倒の天然推理を見せてくれた、不思議ちゃん系お嬢様探偵・祐天寺美帆の再登場です。嬉しい! 「待ってました!」っていう感じです。
氷川透さんのミステリは、論理論理って言ってるわりにはあんまり論理的でないような、でも理屈っぽい不思議な味わいです。
この作品でも「そいつが真っ先に疑われるに決まってるじゃないか!」と誰もが思う人がなぜか・・・というパターン。裏の裏の裏をいくという感じですか。
こんな味が出せる人は他にはいないでしょう。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
人魚とミノタウロス (講談社ノベルス)価格: 840円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 氷川透の講談社ノヴェルス第三段である。 前二作と同様、推理小説家志望の「氷川透」が登場する、本格推理小説だ。最近の新本格ならぬ変本格ミステリィとは一味違う、ロジックの限りを尽くした作品である。 病院の面接室で身元が解らないほど焼け爛れて発見された死体。それが友達かもしれないと、本調子の出ない「氷川透」。おなじみの高井戸警部、刑事北沢の警察の面々。今回はさらに、ヨッスィーこと千歳良美なる新ボケキャラも? ますます目の離せないシリーズである。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
密室は眠れないパズル価格: 1,680円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 おもしろかったが、それほど悩むこともなく「そりゃあ、当然この人が犯人でしょう」とわかってしまったことが不満。殺人の動機も、現実にはもっとたわいないことで事件になりうるのだろうが、これはフィクションなのだから、ちゃんと納得させてほしい。謎解きが中心だから登場人物の心理面はそれほど重要でなかったのだとしたら、もっとひねった謎が欲しかった。少しけなしすぎた気もするが、「犯人が推理できる」ということは「読者に対してヒントがきちんと提示されている」ということでもある。興味のある方はどうぞ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
密室ロジック (講談社ノベルス)価格: 798円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 調べると「ロジック(logic)=論理。論理学。」であった。密室論理学。本格派あるいはコテコテ派にはたまらない文言であろう。 最後に導き出した犯人の動機が分からなくても大したことじゃない。問題はその過程である論理に欠点はないか、矛盾はないかどうかである。欠点や矛盾のない論理を組み立て、消去法で犯人を絞り込む。その妙味を追求した作品と言えよう。 内容は、飲み会のために集まった人たちがある会社の会議室で待ち合わせていると、そのうちの一人が他殺体で発見される。現場はその会議室。さまざまな条件からその会議室が密室状態になってしまう。ひとりひとりの証言である状況証拠をもとに、まるでイラス ...さらに詳しい情報はコチラ |
追いし者 追われし者 (ミステリー・リーグ)価格: 1,680円レビュー評価: 3.0 レビュー数:4 途中で伏線の張り方に気付く。 わりかし叙述トリックの定番ぽい。 が、結構読めるし嫌いではない展開。 バレても良いのだ、もうちょっと主人公が追い詰められて ドツボにはまるような展開だったならば・・・。 若き著者と天才編集者の打ち合わせの「外挿」が邪魔である。 ラスト前に思いっきり気持ちを削がれてしまった。 外挿自体が叙述に一役買うのならば面白かったのに・・・。 タネ明かしと言い訳じゃダメよ。 なんなら、あとがきで書いとけよー。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
見えない人影―各務原氏の逆説 (トクマ・ノベルズ)価格: 860円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 〜講談社ノベルスではバリバリのロジック本格ミステリを書いていた作者ですが、 本作はライトノベル調のカバーイラストが表すような、 軽いタッチの青春学園ものになっています。 主人公がサッカー部のマネージャーということもあってか、 サッカー絡みのネタが多く(当たり前?)、 サッカー好きではない私には飛ばしてもかまわない部分が多かったです〜〜。 (ちなみに本作はシリーズものらしいです) ミステリの骨格であるロジックとトリックは 本格にこだわる作者らしい仕上がりでしたが、 動機の面ではライトノベルの軽い内容に合わせたというか、 少々納得しがたいも ...さらに詳しい情報はコチラ |
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