驚異のズッコケ大時震 (ポプラ社文庫)価格: 630円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 唐突な展開で三人組が過去に飛ばされて色んな危機をかいくぐるというストーリーで、「時間漂流記」ほどしっかりしたバックボーンが据えられている訳でもなく、読者はただひたすら目前に現れては消える無数の異世界を堪能すればよい。しかし、それぞれの世界が孤立していて、その時代で行われる事件が矮小化しているのは否定できない。むしろフリークとして尊重すべきは、冒頭のモーちゃんによる書籍購入計画のくだりではなかろうか。とにかく気楽に読めることは確かである。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ズッコケ結婚相談所 (ポプラ社文庫)価格: 630円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 この本を最初に読んだとき、理解できないながらも強く印象に残った言葉が、ハカセがモーちゃんの気持ちを代弁して言う「親子関係と夫婦関係はちがう」という言葉でした。まだ小学生だった僕はこの言葉の意味がわからず、モーちゃんの姉が言う動物の「刷り込み」本能の話と合わせて、ずいぶんむつかしい内容の本だなあと思った記憶があります。しかし今となっては、この本は僕にとってもう一度読み返したい本になっています。モーちゃんはべつにむつかしいことを言ったのではありませんでした。ただ、大人の都合で悲しい思いをしていた、その気持ちをなんとか言葉にしようとしていただけなのです。 ズッコケファンの間でこの本がどれ ...さらに詳しい情報はコチラ |
ズッコケ発明狂時代 (ズッコケ文庫)価格: 630円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 おなじみズッコケ3人組が発明で一攫千金をねらう、というストーリー。真摯に発明に取り組むハカセとお金に目がないハチベエ、よく考えていないモーちゃんの3人組が、夏休みの研究課題をきっかけに発明にのめり込み、互いに協力する。 ラジオ内蔵の傘、絶対に起きる目覚まし時計、永久運動機などなど、さまざまなアイデアが登場するが、いずれも実用化には至らない。落ち込む3人の前に、ひょんなことから未来を予知するテレビが現れて…。 発明の役に立つかどうかはわからないが、頑張る3人が研究の過程で一喜一憂する姿がほほえましい。忘れかけていた子供心を思い出させてくれる1冊だ。(土井英司) 単なる発明の競争に ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ズッコケ恐怖体験 (ポプラ社文庫)価格: 630円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 史実をバックボーンに持つ幽霊と寂れた漁村の雰囲気が相俟って、シリーズの怪談ものでは特に優れた作品に仕上がっている。作者はミステリーファンを自認しているが、冒頭の老婆の登場シーンなどは正史の「真珠郎」を髣髴とさせて頷けるところである。前半の滞在先の子供たちとの交流もリアルでいい。一方で、幽霊の正体に関する調査などにページを割き過ぎて、ドラマ部分が弱くなっているのが惜しい。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ズッコケ三人組の推理教室 (ポプラ社文庫)価格: 630円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 シリーズ中に多々ある推理ものの一編。その中では割とよくできた方だろう。事件を猫の失踪と言う身近な題材にしていることが成功している。大して見所はないが、珍しく荒井陽子が三人組と一緒に全編に亙って活躍しているのが特長か。オリジナルの前川かずおイラストが見られるのは嬉しいが、正直既に絵が崩れてしまっているのが残念だ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |