七十五羽の烏 ―都筑道夫コレクション<本格推理篇> (光文社文庫)価格:
840円レビュー評価:
5.0 レビュー数:2
著者が評論集『黄色い部屋はいかに改装されたか?』において
標榜した、論理のアクロバットと名探偵の復活の実践を試みた作品。
なんといっても特徴的なのは、各章の冒頭に四行にわたる
小見出しをつけ、ヒントや伏線の所在を明確にしているところです。
のちに倉知淳氏が『星降り山荘の殺人』において、この趣向を取り入れてますが、
ミステリにおける完全なフェアプレイにこだわる著者が必然的に編み出した形式といえるでしょう。
また、本作において著者は、極力メロドラマを排した
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