明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)価格: 777円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 日本国で誕生した二人の天才探偵。
江戸川乱歩が産んだ明智小五郎、横溝正史が産んだ金田一耕助。
名探偵の二人が、わたしが育った大阪で、ある事件に関わるのだ。
読まないわけにはいかない。
よんで、納得。どんでん返しのどんでん返し。
特に、金田一耕助の初登場する『本陣殺人事件』の前人生をこれほど具体的に想像して語った人はいない。
作者 芦辺拓氏は今時めずらしい探偵小説の世界にのめり込み、かつ作品を書き、ひょっとしたらそれで生活費を稼いでいるのかとおもうと 感動する。
とにかく 面白い作品集。
変わった作 ...さらに詳しい情報はコチラ |
鮎川哲也読本価格: 1,890円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 鮎川哲也を読みたい、と切実に願ったときに出会った鮎川入門編とも言うべき本。現在活躍中の作家が“鮎川哲也”について語る「エッセイアンソロジー」、初心者には嬉しい「全長編レビュー」、芦辺拓氏他へのインタビューで構成された短編ベスト5、芦辺氏と鮎川氏の対談など盛りだくさん。ミステリ好きならば必読です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
紅楼夢の殺人 (文春文庫)価格: 770円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 芦辺拓は、『明智小五郎対金田一耕助』ではじめて作品を読みました。その作品でも横溝正史や江戸川乱歩の作品世界を自家薬籠中のものにしていましたが、この『紅楼夢の殺人』も、かの中国の古典を活かしつつ、ミステリーの世界に作っています。特に宝玉がいい味を出しています。原作は岩波文庫で、学生時代に1度読んだだけなので、どこまでがそれでどこからが『紅楼夢の殺人』なのか、記憶の中で混然としてしまいました。
本格とはいえませんが、とにかく面白く一気に読めます。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
グランドホテル―異形コレクション〈9〉 (広済堂文庫)価格: 800円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 このアンソロジーは、同種の本とは一味違っている。 それは、作家たちがそれぞれ、同一のホテルを舞台に作品を書いている、という点だ。 設定や舞台が同じでも料理の仕方はさまざまだから、互いに独立しているはずの物語がおかしなところで接点を持ったり、逆にちぐはぐになったり。 でも、そこが面白い。内容もグロテスクなものから、ファンタスティックなものまで十人十色だ。 ひさびさに楽しめるアンソロジーを読んだという感じ。同じ趣向でぜひまた一冊作って欲しい。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
黄土の虹―チャイナ・ストーリーズ価格: 1,785円レビュー評価: 2.0 レビュー数:1 短編小説に対する抗体の無い私には内容薄に感じられました。
ただし、中国史小説を読み込むには短編小説は避けて通れないので、今後も受け入れていくべきですね。
ちなみに、この短編小説の中では「鶏争」と「北元大秘記」が私にとって印象深い作品でした。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
本格ミステリーを語ろう!―海外篇価格: 1,575円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 有栖川有栖、二階堂黎人、小森健太朗、芦辺 拓の4人が、海外の本格ミステリのお気に入りの作品や作家について、ざっくばらんに語り合った対談集。大好きな作家や作品のことで話す4人の生き生きとした表情、きらりと輝く瞳が目に見えるよう。それぞれの海外本格ミステリへの熱い思いが伝わってきます。 取り上げられた作家のなかでも、殊にエラリー・クイーンとディクスン・カーについて語らう4人のなんて愉しそうなこと! 読んでいる私も、「そうそう、そうなんですよね」「なるほど、そういう捉え方もできるか」などと、会話に参加している気分にさせられます。繰り返し読み返して、ちっとも飽きません。 本書に収められた四氏 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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彼女らは雪の迷宮に価格: 1,785円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 オビには「本格ミステリの名手が仕掛ける壮大なトリック」とありましたが、個人的には
竜頭蛇尾な印象が拭えないのです。ホテルに集ったメンバーの特徴が生かし切れないままに
急速にクライマックスに向かって結論を急いでいるような、あたかも結末が時間内に収まる
ように制作された2時間ドラマのようなイメージです。登場人物のノリもドラマっぽい感じが
しますし。ミステリーというよりはサスペンスでしょうか?
舞台の設定は魅力的だと思います。しかし携帯電話の存在が舞台設定をぶち壊しにしていま
す。携帯があっても物理的にそこに行き ...さらに詳しい情報はコチラ |
千一夜の館の殺人 (カッパ・ノベルス)価格: 940円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 森江春策ものの長篇ミステリ。
『千一夜物語』をモチーフにした連続殺人を扱っている。そのほかにも人工知能、相続のややこしい仕組み、暗号などのテーマが盛り込まれており、じっくりと楽しむことの出来る一冊だった。
トリックには感心させられた点と、いまひとつの点と、両方があった。評価の分かれるところだろう。人によってはアンフェアだと思うかも。
新島ともかが大活躍する。ファンの人には嬉しい一冊だろう。
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真説ルパン対ホームズ―名探偵博覧会 (名探偵博覧会)価格: 1,890円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 モーリス・ルブランの「ルパン対ホームズ」を読んだとき、「これが本当にホームズか?」と違和感を感じました。なんだか、喋り方や行動に精彩が無いのです。しかし、ミステリーマニアでもある芦辺氏の手にかかり、史上初の本格的共演を果たした2人は、やはり非常に魅力的です。パリ万国博覧会を舞台に起きた川上音二郎や貞奴が絡むジャパネスクな盗難事件に、世界にその名を知られる名探偵シャーロック・ホームズと、売り出し中の若き怪盗アルセーヌ・ルパンが挑む。幼き日に初めてミステリーに触れたときの、ノスタルジックな気分に思う存分浸れる短編集です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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