古処誠二 の書籍リスト           

  
古処誠二に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 古処誠二 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

アンノウン (文春文庫)
価格: 570円
レビュー評価:3.5 レビュー数:3
自衛隊内で起きるサスペンスですが、戦車もミサイルも出てきません。だから派手な演出もなく、謎解きもかなり地味ですが、自衛隊員が持つ挟持が強く感じられました。同時に戦う組織として成立させるための上官の苦悩と配慮も印象的でした。
最後のセリフが全体を引き締める決め手となっています。
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アンフィニッシュト (文春文庫)
価格: 700円
レビュー評価: レビュー数:

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接近 (新潮文庫)
価格: 380円
レビュー評価:5.0 レビュー数:2
 本作は文庫にして180ページ弱しかない。頑張れば1日で読めるかと思ったら大間違い。前回読んだ『ルール』とは違った意味での重厚感に終始圧巻された。

 本作はあの頃の沖縄は何だったのか、という視点と、本土からは異国扱いされ酷使させられる沖縄島民の思いを淡々と綴っていく。身分をはっきりしなければスパイと間違われ、身分を明かせば食糧を持っていかれる。郷土の言葉は封じられ、島は戦場に化し、戦争に大きな形で巻き込まれている中、弥一にしたたかさが光る。良くも悪くも冷静すぎる感はあるが、最後にそれが布石になっていくのが切なかった。

 人間の書き方がずば抜
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フラグメント (新潮文庫)
価格: 580円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
講談社からノベルスとして発売された「少年たちの密室」を改題したものです。
ミステリではありますが、いじめを問題にした社会派小説としても読めます。
大地震が起こり、地下駐車場に閉じ込められた教師と生徒計七人。
完全な暗闇の中で皆に嫌われていた不良生徒が死に、それは余震による事故かそれとも他殺か?というとても重く暗い話。
やるせなさと重苦しさで息が詰まりそうでしたが、最後の名古屋の話で希望が見えて、思わず泣きました。
感動や怒り等、一冊で色々な感情が動かされた小説でした。

これを書いている11月11日現在、いじ
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ルール (集英社文庫)
価格: 580円
レビュー評価:4.5 レビュー数:5
 この作品はエンターテインメントではなく文学であるから、必然的にテーマが似ている大岡昇平の「野火」と比較することになるだろう。正直な感想を言えば、芸術作品としての質という点では、この作品は全く「野火」には及ばないと言わねばならないだろう。人物が多少都合良く描かれているし、なによりどうしようもない状況を描いている割に、人物にヒロイックさが感じられることが気になった。
 しかし、それはともかく、私が気になるのが「何故彼が“戦争”を描いているのか」という点である。現在、太平洋戦争を題材に小説を書く作家は、愚劣な三文作家以外には殆どいないだろう。それは当然で、時代の隔たりによる書き手、読
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七月七日
価格: 1,680円
レビュー評価:4.5 レビュー数:7
軽薄な戦争批判のドラマの溢れる昨今、この様な小説が新たに生み出されたのは驚くべき事である。
これはあまりに重苦しく、あまりに切なすぎる。

氏の作品は、特に日本軍と米軍の兵士が接触する場面が多い。
両軍の兵士の根本的な差異は余りに大きく、深すぎる。
特に氏は言語・風習といった観点からの描写には定評があるようである。
日米の苦しみを丸ごと引き受けたかのような日系2世の語学兵が主人公の今作は、特にそれを余す事なく描き切っている。
深い断裂に苦しみ、仲間を失い、どちらの国にも憎まれる日系2世の「ショーティ」が結末に下す決断は余り
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接近
価格: 1,365円
レビュー評価:4.0 レビュー数:2
 新境地とでも言おうか。七十年代という若い世代でありながら真っ向から戦争ものをかくという試み。今(昔でもか)戦争ものを書くならば、相当の課題をクリアしなくてはならないのだが、これはしっかりとその水準をクリアしている。
 生々しい描写から、巧みな人物造形、さらには繊細な少年の心。
 戦争という地獄の最後で少年は何を選び取ったのか。
 さらにこの作戦の特色は林京子の祭りの場、灰谷健次郎の太陽の子などと違い、エンターテイメント的な仕上がりを見せているという点である。すなはち、誰がスパイなのか、兵隊を信用することができるのか、そういった掛け合いが起こる極限の中での緊張とミステリ的な
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戦争文学を読む (朝日文庫)
価格: 756円
レビュー評価: レビュー数:

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敵影
価格: 1,575円
レビュー評価:4.5 レビュー数:3
 とても不思議です。自衛隊ものは体験談と理解できます。しかし、戦争と縁のない著者が、何をどのように取材したら、このような濃厚で臨場感のある戦下の描写が出来るのでしょう?設定の場所を現在取材しても到底かなわない表現です。もしかして著者は沖縄戦の兵隊の生まれ変わりでしょうか?
 「ひめゆりの塔」は読んでませんが、この小説は裏「ひめゆりの塔」です。難しい解釈もあるでしょうが、イメージキャラクターである女学生さんは、調べてみるとひめゆり学徒なんだと気づきました。本編はとりわけ沖縄の人に読んで欲しいです。また、先のレビューにもありましたが、修学旅行でひめゆりの塔を見て、何かしら感じることが
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遮断
価格: 1,470円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
逃亡兵となった19歳の真市は、置き去りにされた幼なじみのチヨの赤ん坊を助けるために、チヨと共に、命がけで故郷の村へ向けて北上します。また、その途中、片足片手となった川辺少尉と出会い、お互い蔑みながらも助け合い、戦場を抜けていきます。

家族に恥をかかせないために軍人として散ることが正しいと信じる者。
生きているはずのない赤ん坊の生存をひたすら信じようとする者。
憂いを感じていながらも、自分の誇りを最期まで保とうとする者。

死と隣り合わせの状況で、それぞれの人物は何を信じ、何を心の奥底に秘めていたのか?主人公が生涯「遮断
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メフェナーボウンのつどう道
価格: 1,785円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
戦争反対。どんな非道な人でさえ知っているし、そう思っていることだろう。それをあえて主題に入れる、入れ続ける古処氏。なんと、大変な道を選んでしまったのだろうか。どんな批判が来ようが、揺るがない作家。稀有な作家だと思う。誰が何と言おうが、僕は彼の作品に付き合っていく。
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分岐点
価格: 1,785円
レビュー評価:4.0 レビュー数:2
『ルール』に続く太平洋戦争末期の日本を舞台にした小説。
戦時下に生き、状況に翻弄された大人と子供達の姿に胸打たれる。

時代の表向きの理想を純粋に信じ真摯に行動する少年。
建前は分かっているけれど、社会の本音・実際の気持ちに正直になろうとする少年。
どちらも間違っていると言えない状況でのそれぞれの行動が哀しい。

現在の感覚で見れば建前であり虚像にしか思えない皇国の義と理想を、当時、特に満州事変から開戦の時期を考慮に入れれば、一概に否定する事はできない。例え間違っていると薄々感じている事があったとしても、社会の総意としてあった理想を純に信じる13歳の少年を、愚かだと否定
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