幻影のペルセポネ価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 ネットゲームの詳細やリアルボイスという読み上げソフトの話など、詳細まできっちり説明されていてとても読みやすかった。特にバーチャルプラネットについてはリアリティがあって、実際に存在するゲームかと思えるほど具体的だった。ゲーム内での殺人が現実の殺人とリンクしている点は想像通りだったが、事件の謎解き場面は意外な点が多くておもしろかった。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 図書館でふと選んだ本だったが、予想外におもしろかった。記憶を蓄積できない病気と、その病気を利用した殺人がうまく絡んでいてミステリとしてもおもしろかった。自分がしたことを思い出せないのだから、殺人の罪をかぶせられてもそれに気付くことができず、本当に自分が親友を殺したのかと自問自答する姿は切なかった。ストーリーの途中で犯人はある人物意外に考えられない状況になるのだが、それでも動機や記憶障害になった原因などの謎解きはおもしろかった。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)価格: 1,890円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 この本は6人の作家各々が『川と死体』という1つのテーマを元に描いたものです。
しかし、作品1つ1つが同じテーマなのに全く異なった雰囲気を醸し出しており、とても楽しめました。
特にその中でも私のオススメは、歌野 晶午氏の「玉川上死」と綾辻 行人氏の「悪霊憑き」です。
前者は、冒頭の辺りで予想外のコトに笑わせていただいたのですが読み進めていると『まさか!?』の展開に驚き話にグイグイ引っ張られました。
そして、後者では私的にはストーリーが少し現実離れしている感があるのですが、終盤では思わず『そうきたかっ!?』な状態になっていました。
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永遠の館の殺人 (カッパノベルス)価格: 940円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 黒田研二・二階堂黎人の合作ミステリの第3弾。
クイーン兄弟名義で出た『Killer X』(光文社,2001年)、『千年岳の殺人鬼』(光文社,2002年)に続くもの。いずれもキラー・エックスという殺人鬼が関係して、また雪山が舞台となるという共通性がある。そして、ついに本書ではキラー・エックスの正体が明らかにされるのである。
ストーリーとしてはなかなか。この先どうなるんだろうという興味で、ぐいぐいと読み進めてしまう。楽しめる一冊と思う。
そして、このシリーズのもうひとつの特徴はバカミスと紙一重の大がかりなトリックにある。本書でも爆発。ただ、まあ、どうな ...さらに詳しい情報はコチラ |
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硝子細工のマトリョーシカ (講談社ノベルス)価格: 987円レビュー評価: 2.5 レビュー数:2 主人公・晋太郎の恋人は、今をときめく芸能人兼推理作家の才媛・美内歌織であった。彼女の企画した生放送サスペンスドラマ「マトリョーシカ」公開がせまるおり、ドラマ放映を中止しろとの脅迫が届く。それは1年前の大物アイドル自殺と彼女の元恋人の変死の謎を明らかにするドラマらしく…。 う〜ん。トリック至上主義!というだけはあって、そういう感じの本です。技巧はあるよね、とは思いますが、はまりきることが出来なかったなあ。 作中作たるドラマと現実が多重に絡み合いつつ進行していくのだが、このドラマ部分が少し冗長かも。私が魅力を感じる登場人物がいないせいでそう思ってしまうのかな。 アイドルヲタ ...さらに詳しい情報はコチラ |
カンニング少女価格: 1,500円レビュー評価: 4.0 レビュー数:5 カンニングの手法よりは、それをサポートする人間関係が楽しめた。優等生、機械オタク、陸上選手という一見なんのつながりもない彼らが一人の女性のためにドタバタする様子がおもしろかった。特に陸上選手の杜夫の活躍は危なっかしくて楽しめた。また、大学側がとったカンニング防止策に携帯の電波を妨害する方法や国語の試験問題を小論文にする方法などよく考えられていたのにも感心した。結局カンニングがいいか悪いかは何とも言えないが、優等生の愛香が言っているセリフにあるように、「カンペごときで高得点がとれる暗記力テストに何の意味もなく、本当に大切なのは無数のデータの中から必要なものだけを抽出して新しい答えを導き出す力」 ...さらに詳しい情報はコチラ |
嘘つきパズル―究極の名探偵誕生 (白泉社My文庫)価格: 740円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 豪華客船の難破により、ある孤島に流れ着いた間男(はざまくろお)と乗客たち。しかしその島には、異様な能力を持つ、ある怪物が生息していた。怪物の怒りを買った間男たちを襲う、「呪い」の正体とは…… と書くと、まるでシリアスなホラー小説のようですが、だまされてはいけません。脱力ギャグとくだらない駄洒落連発のお笑い小説、しかしてその実態は、独自の論理を盛り込んだ、精緻な本格ミステリなのです。 あまりの馬鹿馬鹿しさにあきれながら読んでいると、いくつもの伏線に裏付けられた、意外な結末に足をすくわれます。そう、あなたが「くだらねー」と鼻で笑ったそのギャグさえ、実は謎を解く鍵なのかもしれません…… ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ペルソナ探偵 (講談社ノベルス)価格: 819円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 作家を志す6人が集うネット上のチャットルーム。彼らが作る同人誌上の短編の中の3篇という形で第3話まで進み、最終話で、全体が繋がって結末へ。 お見事です! 氏の作品は初めて読みましたが、一遍に気に入りました。 ...さらに詳しい情報はコチラ |