倉知淳 の書籍リスト           

  
倉知淳に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 倉知淳 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)
価格: 790円
レビュー評価:3.5 レビュー数:27
読者に真っ向勝負を挑む本格推理小説です。わざわざキャプションがあって、読者に注意を促す親切さ?!
とにかく読み進んで、最後にこれはないよ?とか、ふざけてる、と批判する人もいると思いますが、たかが推理小説・されど推理小説。僕は素直に読んで、素直に騙されました。
文章はとても読みやすいですし、次々にいろんな事がおきるので飽きません。
ちょっと反則っぽい感じもしますが、これはこれで十分楽めました。
今の世の中に山荘に閉じこめられる設定自体無理がある訳ですから、そこを理解して素直にドキドキしながら読みましょう。
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壷中の天国 (角川文庫)
価格: 860円
レビュー評価:4.0 レビュー数:7
 架空の町を舞台に「宇宙の意思を遂行する自分を邪魔するものがいる・・・」などと云った怪文書がばら撒かれる。やがて、それが先に起きた女子高生殺しの犯行声明文ではないか?という疑惑が警察、市民の間で持ちあがる・・・しかし、犯行は一度で、すまず第二、第三と事件が起こってしまう。その度に発見される『怪文書』。被害者同士に関連は一見わからない。彼ら彼女らは「宇宙の意思」を妨害したため、排除されたのであろうか? 

 怪しい館の連続殺人、鉄壁のアリバイ、密室殺人・・・そんなものは、一切ありませんが、これぞパズラーです。パズラーは、読者に興味を抱かせる「謎」があり、それが論理的に解
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猫丸先輩の推測 (講談社文庫)
価格: 700円
レビュー評価:4.0 レビュー数:2
 2002年の講談社ノベルスの文庫化。
 猫丸先輩ものの短編が7つ収められている。このシリーズも4冊目ということで、かなり作風が固まってきた。それに応じて魅力も高まってきたようだ。読み手の側(私)が、どうやって楽しめば良いのか、わかってきたからかも知れないが。
 本短編集での一押しは「失踪当時の肉球は」。もちろんヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のパロディ。その「作風」が巧妙にパロディ化されている。笑ってしまう。よく出来ている。謎はひどい。つまり、ミステリとしてではなく、パロディ化の手法そのものを楽しむのがコツだと思うのだ。いっそのこと、謎の部分もギャグにしてしま
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まほろ市の殺人 春―無節操な死人 (祥伝社文庫)
価格: 400円
レビュー評価:2.5 レビュー数:2
 『幻想都市の四季』の第1篇。ほかの3冊は、我孫子武丸『夏 夏に散る花』、摩耶雄嵩『秋 闇雲A子と憂鬱刑事』、有栖川有栖『冬 蜃気楼に手を振る』。ただし、舞台を同じにするという縛りをかけただけの競作なので、春から読む必要はない。一冊だけでも楽しめる。しかも、各冊とも中編一本で一冊にしたもので、かなり簡単に読めてしまう。本書もわずか152ページ。
 本書は、全4作のなかではまっとうな出来と思う。ひとつのアイディアが無駄なく使われていて、最後のところでちゃんと得心がいく。タイトルの意味もはっきりするし。
 しかし、中篇ひとつで一冊の本にするというのは成功しているのだろうか
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猫丸先輩の空論 (講談社文庫)
価格: 750円
レビュー評価:3.0 レビュー数:3
05年09月のノベルスからの文庫化で,6編の短編集になります.

いわゆる『日常の謎』を,主人公がいろいろと解決していくのですが,
『空論』のタイトルのとおり,それが正しいのかはハッキリとしません.
犯人なども捕まりませんし,結末もあえて曖昧にしている印象を受けます.

とはいえ,真実どうこうではなく,その『空論』を楽しむという感じで,
主人公の人を食ったようなしゃべりや,そのどこか憎めない立ち振る舞い,
そしてそれにふりまわされる人たちの様子が,おかしく楽しませてくれます.
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日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)
価格: 777円
レビュー評価:4.0 レビュー数:9
"猫丸先輩"を探偵役とする連作短編集。連作短編集にしては物理的トリックもの、とぼけた妖怪談、船上もの等、良く言えばバラエティに富んでいる、悪く言えば一貫性がない構成になっているが、その訳が最後で明かされる所が本作のミソ。

それにしても、冒頭の「空中散歩者の最期」のトリックは酷い。作者には物理の初歩が分かっていないのではないか。物語の添え物として話題に出すくらいなら笑って済ませられるが、これがメイン・トリックなのだから開いた口が塞がらない。作者は根っからの文系なのではないか。

他の作品も各々違和感を感じさせながらも、一応の解決を見る。韜晦戦術
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幻獣遁走曲 (創元推理文庫)
価格: 672円
レビュー評価:4.0 レビュー数:6
 初めて読んだ猫丸先輩の作品なのですが、前作を読んでいなくてもなんら問題はありませんでした。短編5つが収録されていますが、どこから読んでも大丈夫。

 この猫丸先輩、なんともいえず愉快なキャラクターです。初対面の人には、「この人、ちょっと足りないんじゃないか?」と思わせるような、言動と行動。それが、ひとたび”事件”が起こると、名探偵に変身してしまいます。

 ここに出てくる謎は、誰が殺したとか、そういったものではなく、いわゆる日常の謎。結果が分かってしまうとなあんだ、そんなことか、と思うようなことだけれど、みんな答えがわからなくてイライラ、おろ
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ほうかご探偵隊 (ミステリーランド)
価格: 2,100円
レビュー評価:4.0 レビュー数:9
小学校高学年向け、ということもあるのか
特殊な事物やシチュエーションは一切無し。
オーソドックスな造りなだけに、
誤魔化しが効かないという意味で
質の高い、真っ当な探偵小説である。

謎を解き明かす行為にではなく、
謎解きの過程こそがミステリーの真髄なのだという
シンプルながらその根源を説いている、
装丁も含めて、実は洗練された一冊。
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過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)
価格: 1,029円
レビュー評価:4.5 レビュー数:6
 1995年に出た単行本の文庫化。
 猫丸先輩の活躍する長編ミステリ。著者は基本的に短篇でキレを見せる人だと思うが、たまに書く長編も人間味にあふれていて良い。本書でも、猫丸先輩が珍しく細やかな配慮とか思いやりを見せている。叙情的な作品で、読後感も爽やかだった。
 ミステリとしてもなかなかの出来。最後に来て「ああ、なるほど」と驚かされる。トリック自体は単純だが、すっかりだまされてしまった。
 ただ、こんなに厚い本にする必要はなかったと思う。余計な部分が多すぎる。
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大密室
価格: 700円
レビュー評価:4.0 レビュー数:6
◆「神は密室」(千街晶之)


   「これまで読んできた密室トリックとは違って……まるで世界が、
    世界を守るためによってたかって一人の人間を抹消するかのようなもの」
                           (有栖川有栖『46番目の密室』)



 著者は、一見抽象的な言い回しである上の記述が、
 密室ミステリの本質を鋭く衝いていると指摘します。

 すなわち、歴代の密室ミステリの名作群においては程度の差こそあれ、
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不条理な殺人
価格: 650円
レビュー評価:3.5 レビュー数:2
 1996-98年に『小説non』に掲載された短編ミステリ10篇を集めたもの。執筆しているのは有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、倉知淳、近藤史恵、柴田よしき、西澤保彦、法月綸太郎、若竹七海。
 出来映えはさまざま。面白かったのは法月「トゥ・オブ・アス」。学生時代の作品で、のちの『二の悲劇』の原型となったもの。ひどいのは有栖川「暗号を撒く男」。
 全体として不条理な事件が多く、虚しい。
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