熊谷独 の書籍リスト           

  
熊谷独に関する書籍をご紹介しています。






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モスクワよ、さらば―ココム違反事件の背景
価格: 1,260円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
本書の著者は、潜水艦のスクリュー音を低下させられる工作機械をソ連に密貿易した、東芝機械のココム違反事件を、当局に通報した人物(東芝機械とソ連を仲立ちした商社に勤めていた)。
著者は文章のうまい人だと思う。難しい事件を、読みやすくおもしろく、わかりやすくまとめている。全体主義国家ソ連の恐ろしさと、そこに技術を売る仕事への抵抗感が、当事者ならではの実感をもって伝わってくる。
また著者は、自らの経験をもとに、ソ連女性とソ連駐在の日本人商社マンの壮絶な逃避行を描いた冒険小説、「最後の逃亡者」を書いている。併読するとさらにおもしろさが増すので、本書に興味を持たれたら、小説の方も一読をお薦め
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尾道少年物語
価格: 1,950円
レビュー評価: レビュー数:

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最後の逃亡者 (文春文庫)
価格: 530円
レビュー評価: レビュー数:

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秘境からの脅迫者 (文春エンターテインメント)
価格: 1,631円
レビュー評価:3.0 レビュー数:1
「最後の逃亡者」の著者の第2作。舞台はソ連崩壊後のロシアで、日本人商社マンがチェチェン・ゲリラに誘拐される話。商社マンの奥さんが大活躍する。前作もそうだったが、なぜかこの著者の話は女性の方が元気だ。
前作よりも洗練されているが、読者を圧倒するような迫力はなく、こじんまりとしてしまった感がある。時代が変わったのだから仕方ないが、敵が強大で冷酷非情なソ連の治安機関から、チェチェン・ゲリラにスケールダウンしてしまったのも一因だろう。
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最後の逃亡者
価格: 1,529円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
舞台はペレストロイカ前夜のソ連。現地の女性と、ソ連在住の日本人商社マンが、それぞれ理由は違うが、ソ連治安機関に生命を脅かされる羽目になり、壮絶な逃避行を展開する。
小説もとてもおもしろかったが、それよりも興味深いのは著者の身元。潜水艦のスクリュー音を低下させられる工作機械をソ連に密貿易した、東芝機械のココム違反事件を、当局に通報した人物である(東芝機械とソ連を仲立ちした商社に勤めていた)。この一件については、同じ著者のノンフィクション、「モスクワよ、さらば」に記されている。併読するとさらにおもしろさが増すので、本書に興味を持たれたら、ノンフィクションの方も一読をお薦めする。
閑話
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ロシア黙示録
価格: 2,000円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
筆力に圧倒されました。日本のフォーサイスと呼んでもいいのではないでしょうか。読んでいてぞくぞくっとくる箇所が随所にあります。それにしてもソ連貿易というのは命がけだったんですね(今はそうでもないようですが)。ただ、何箇所か(はからずも主人公が受け取ってしまったお金の処理の仕方とか)納得がいかない箇所はありました。作者はもうお年であまり書かないとのことですが、私は新作が出るのを期待してやみません。
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