北村薫 の書籍リスト           

  
北村薫に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 北村薫 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

リセット (新潮文庫)
価格: 620円
レビュー評価:4.0 レビュー数:40
?『スキップ』 『ターン』に続く、「時と人」シリーズの第3弾。『スキップ』は、17歳の女子高生が、時間を超え42歳の自分自身へと乗り移ってしまうタイムトリップもの、『ターン』は、交通事故のショックで、延々と同じ時間がくり返す異世界に紛れ込んでしまう話だった。前2作はどちらかというと、時間の存在が主人公たちに苛酷な試練を与える設定なのにたいして、本書においては、時間は彼らに寛容に働いている。

???太平洋戦争末期、神戸に住む女学生の水原真澄は、時局の厳しさを横目で見ながら、友人たちと青春を謳歌していた。真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。幼い記憶にある、30数年に1
...さらに詳しい情報はコチラ


水に眠る (文春文庫)
価格: 470円
レビュー評価:5.0 レビュー数:6
帯の惹句によれば「様々な愛の形を描く短編集」

この言葉に、当初、連城三紀彦風のミステリーを想像、期待して読み進めていき、
見事肩透かしを食ってしまった。

いわゆるオチがないのである。なんだかふわふわと取り留めのない、
およそあり得ない、ファンタジーのような、時には近未来小説のような…
そして宙ぶらりんなラスト。

あー、がっかりだと思いながら読み進めていったラス2の9編目、
「ものがたり」

ラスト2頁からのおそろしいまでの緊迫感。そして最後の一
...さらに詳しい情報はコチラ

野球の国のアリス (ミステリーランド)
価格: 2,100円
レビュー評価:4.5 レビュー数:4
鏡の国で繰り広げられている野球の負け残り戦をやめさせるべく奮闘するアリスの姿が丁寧に描かれていて読みやすかった。特にアリスと五堂くんの言い争いや、五堂くんがアリスを侮辱されて怒るシーンがよかったと思う。ただ、ミステリというよりファンタジーに近い作品だったため、ミステリを期待していた私には物足りなかった。
...さらに詳しい情報はコチラ

朝霧 (創元推理文庫)
価格: 588円
レビュー評価:4.5 レビュー数:10
円紫シリーズ。この作品では、「私」は大学を卒業して社会人に
なっている。前回の作品とは違って今回の作品には人の死というのは
出てこない。そのことに、ほっとする。「朝霧」の中で語られる
祖父と鈴ちゃんの話は、ちょっと切なかった。また、「山眠る」の
中では父の娘への愛情を強く感じた。どの話もていねいに描かれて
いて、読んでいて心地よかった。このシリーズはこれで終わりなの
だろうか?とても残念な気がする。今までずっとこのシリーズを
読んできて、謎解きだけではなく「私」の成長も楽しみだった。
できればまた
...さらに詳しい情報はコチラ

下り“はつかり”―鮎川哲也短編傑作選〈2〉 (創元推理文庫)
価格: 987円
レビュー評価:5.0 レビュー数:3
北村薫が編纂した鮎川哲也の短編集第2段です。代表作『赤い密室』が収録されている一方で、本格推理ではないファンタジックな作品『地虫』『絵のない絵本』も収録されており、本格の驍将と呼ばれた彼の意外な多面性をかいま見せてくれます。なんとなく、こういうナンセンスなものを解する人にのみ、初めて論理的な本格推理が書けるような気もします。

まるで本格推理の見本集のような本作を読んでいて気づくのは、鮎川が“トリックは犯人にとってきちんとメリットのあるものでなければならない”という規則を自分に課して書いていることです。推理小説は所詮読者の為のものであって犯罪者のものではないから、面白
...さらに詳しい情報はコチラ

六の宮の姫君 (創元クライム・クラブ)
価格: 1,470円
レビュー評価:4.5 レビュー数:16
 芥川の「六の宮の姫君」についての解釈の仕方が斬新だった。こんな読み方もあるのか、という本当に新鮮な驚き。読書好きの「私」を主人公にした設定が最高に生かされていて、読んだ後はしばらく呆然とした。で、芥川はほとんど読んでいるが、なぜか菊池寛は読んでいないという、目をそらし続けいてた厄介な事実を、改めて突きつけられたんだよね。実は、いまだに目をそらし続けている。何だか踏み込んではいけない領域のような気がするんだなー、何でだろう。
...さらに詳しい情報はコチラ

ひとがた流し
価格: 1,680円
レビュー評価:3.5 レビュー数:19
あとがきに、あえて「涙」という言葉を使わなかった、と作者が書いていますが、深い悲しみもしみじみと流れていく、そんな話に思えました。友情を軸に、親子、夫婦、といった人間関係を問う内容がさりげなく込められている、という印象を持ちました。物語の軸となるのは、子供のときからの友情が続いている3人の女性とその家族や周りの人たちの話です。

中心人物から脇役までさりげないところで納得させる人物描写で、しみじみと読みました。

蛇足ですが、NHKドラマ(私はドラマを先に見ました)は重要な部分のいくつかを原作と変えています。私は原作の方が好きですし、納得ができ
...さらに詳しい情報はコチラ

玻璃の天
価格: 1,250円
レビュー評価:4.5 レビュー数:16
ステンドグラスを突き破り転落死した男には、人の恨みを買うような何かが
あったのか?ステンドグラスに開いた穴の謎に迫る表題作「玻璃の天」を
含む3編を収録。

時代は昭和初期。日常の中で起きるさまざまなトラブルや謎に迫るのは、
大きな屋敷に住む令嬢と女性運転手の二人だ。
3編の中で特に印象的だったのは「玻璃の天」だった。ステンドグラスに
開けられた穴に込められたある人物の憎しみ・・・。それを見破った女性
運転手の別宮だったが、その結果彼女自身のあまり触れられたくない過去
までも暴かれる
...さらに詳しい情報はコチラ

秋の花 (創元推理文庫)
価格: 504円
レビュー評価:4.5 レビュー数:13
 内容は、他のレビューのとおりなので、省く。
 お一人のレビュアーの方と重なってしまって申しわけないが、同じ感想を持っていたので、書かせていただく。
 誤ってとはいえ、最愛の娘を死なせてしまった親友、その子に母親がかける「許すことはできなくても、救うことはできる」というセリフを、いつまでもいつまでも考え続ける。わかるようで、わからない。それは私が「親」ではないからだろうか。人を「救う」ことと「許す」ことは果たして本当に両立するのだろうか。多分、一生頭を離れないテーマになると思う。
 蛇足。名前の響きも字面も含めて割と好きだった花の別名は、知識は一つ増えたけ
...さらに詳しい情報はコチラ

1950年のバックトス
価格: 1,575円
レビュー評価:4.5 レビュー数:7
「人生の時間を彩る23篇」とオビにあるとおり、北村薫さんが切り取ったさまざまなシーンが
ちりばめられている。
もったいない、もったいないと思いつつも、読むのをやめられずページを繰った。
語り口もさまざまで、読み飽きない。
落語調のサゲがあり、ぞくっとくる恐怖があり、しみじみとした秘めた思いがあり、
駄洒落のオンパレードあり……。
北村薫さんの世界にどっぷりひたる幸せを堪能した。そうとしか言いようがない。

個人的には、私は、「凱旋」「ふっくらと」「小正月」「林檎の香」「ホタテステーキと鰻」のような
...さらに詳しい情報はコチラ

詩歌の待ち伏せ〈1〉 (文春文庫)
価格: 550円
レビュー評価:5.0 レビュー数:6
◆八、「悲しみ」石垣りん


   身体髪膚之を父母に受く。敢えて毀傷せざるは孝の始めなり。


 上記の出典は『孝経』。
 現在では、どこか封建的で教条的なイメージのある一節です。

 しかし、著者はこれを〈親を失い、独りになった者の言葉〉であると捉え、
 〈そこには、すでにない両親が自分の内に生きている、生命の灯が繋がっている〉
 と解釈します。


 そこに石垣りん「悲しみ」を対置させるのが、著者一流のセンス。
...さらに詳しい情報はコチラ

覆面作家の夢の家 (角川文庫)
価格: 500円
レビュー評価:4.0 レビュー数:5
大きさ12分の1のドールハウスで殺人事件が!被害者は死の直前に
ダイイング・メッセージを残していた。「恨」一文字・・・。この文字に
込められた、ドールハウスの作成者の思いとは?表題作を含む3編を収録。
覆面作家シリーズ第3弾。

収められた3編の中では、「覆面作家、目白を呼ぶ」が一番印象的だった。
この話の中では、作者がマルハナバチを実に効果的に使っている。また、
事件が起こるきっかけとなった出来事や犯人の動機など、読んでいていろいろ
考えさせられる部分もあった。人の心の中にひそむ恐ろしさもよく
...さらに詳しい情報はコチラ

Copyright (C) 2009 北村薫 の書籍リスト All Rights Reserved.

inserted by FC2 system