北村薫 の書籍リスト           

  
北村薫に関する書籍をご紹介しています。






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世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
価格: 714円
レビュー評価:4.0 レビュー数:17
女子大生である「私」の一人称で展開する日常。その語り口が見事な作品。
「私」は感心するぐらい、普通の真面目な女子大生。文学部に通い、真剣に勉強している。
その私が送る通常の日々が、生き生きと描かれる。
この辺りは、「推理小説」でなく、「推理文学」を書いたフィルポッツの「赤毛のレドメイン家」を彷彿とさせる。とにかく上品であり、自然なのである。ただ、もっと自然で、肩の力が抜けている。
その中で、ふとした疑問が現れる。それは、多くの場合、些細な謎であり、通常は、忘れ去り、二度と思い出すことはない。しかし、本シリーズは、そこに鮮やかな謎解きを見せる、博
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名短篇、ここにあり (ちくま文庫)
価格: 798円
レビュー評価:3.5 レビュー数:7
短編集多々ある中で、北村薫、宮部みゆき編の各種アンソロジーはいつも知り得なかった読書世界を見せてくれて興味深いものです。
(「謎のギャラリー」シリーズとか「松本清張短編集」とか。)
今回も目利きの二人だからこそのセレクトで、一口では言い表せない多種多彩なラインナップとなっています。
城山三郎「隠し芸の男」はよくあるサラリーマンの悲哀ものを超えて、人間の業を描いた凄みすら感じる作品。
多岐川恭「網」は連作短編の中の一編ということですが、ラストの脱力感に脱帽。これは全編読みたくなりました。
その他ラスト2編、井上靖「考える人」円地文子「
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北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く (新潮選書)
価格: 1,365円
レビュー評価:4.5 レビュー数:4
 大学での講義からの抜粋という形だが、聴講した学生が羨ましくなる内容だ。もともとが話し言葉であるだけに、ひとり突っ込みや、話の脱線、学生とのコール・アンド・レスポンスなどライブ感に溢れているのも楽しい。  この面白さは、@興味の対象と講義の内容が合致している、A座学だけではなく演習が混じっている、Bフィードバックがある、C現役の作家に対する興味、で構成されていると思う。
 @は大学の授業だと当たり前のようだが、実際には基礎や一般教養などで必須科目だから受講する場合も多いと思う。Aは耳学問だけの頭でっかちを防ぐ意味でも重要だ、Bは参加意識や、個人的なモチベーションの向上に不可欠、C
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名短篇、さらにあり (ちくま文庫)
価格: 819円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
この短編集は大正、昭和に活躍した作家の短編集であるにもかかわらず、全く色あせていないことに驚く。

この中でも、圧倒的だったのが、林芙美子の“骨”。当時でもエリートであった、主人公の道子が、戦争未亡人となった上に病人を抱えて娼婦業に身を置く事に余儀なくされる。二人の病人と子供を抱え、道子の体も弱いという、極端な困難と困窮の中を描写していてもなお、若くして亡くなった作家林芙美子の語り口はなおもって力強い。林は、人の心を描写するというよりも、登場人物がその目に入るものをどうみているかという事、また、周りにどんなものがあるかという事を淡々としかし絶妙に明確に描く事によって、
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夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
価格: 609円
レビュー評価:4.5 レビュー数:9
他の方も書いていますが、私もシリーズで一番好きです(「秋の花」も好きなのですが、ちょっと悲しすぎるので)。3作品の中でもタイトル作の「夜の蝉」が好きで、2人姉妹の妹である私は、最後の二行を読むと泣きます。小さいときからかわいがってくれたにもかかわらず、素直に甘えられない姉に対するいろいろな思いが湧きあがってきて、何度読んでも涙が出ます。
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街の灯 (文春文庫)
価格: 500円
レビュー評価:4.0 レビュー数:11
昭和初期のお嬢様、花村英子が運転手のベッキーさんの力を借りつつ、さまざまな事件、
謎を解いていく連作中編集。

二人で、となると典型的にはホームズとワトソンとなるが、本シリーズの場合、
ちょっと捻ってあって、どちらがホームズでどちらがワトソンかは読んでのお楽しみ
というところ。

本格的な謎解きは勿論、これにベッキーさんの出自の謎が絡んでいく。
また、昭和初期の時代、風俗の描写が興味深く、ベッキーさんとの出会いや事件を通じて、
英子が段々と成長していくさま(本シリーズも「『円紫さんと私
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月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)
価格: 540円
レビュー評価:4.5 レビュー数:14
9歳のさきちゃんと作家のお母さんの物語。
ひとつひとつの話は小さい話だけど、ところどころに喜びと、ほんのちょっぴり切ない
感情が見え隠れします。

作家としてのお母さんの話つくりの上手さが、このお母さんをよそのお母さんと違う
特別なお母さんとしてる要因だよなぁ、とちょっぴり羨ましくもあり、ずるいなぁと
思ってしまいました。
私にもこんな話つくりの才能があればなぁ、と羨ましく思った次第です。
非才な私は代わりに子供にいろいろ読んであげないとなぁと思いました。

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ターン (新潮文庫)
価格: 620円
レビュー評価:4.5 レビュー数:27
何気なく観た機内映画。不思議な感じがして2度繰り返して観た。しばらくしてから原作を読んで、その後再度DVDで映画版を観た。「時と人」シリーズと言われるものの一つだと知ったのは原作を読み終えてから。結末が見通せてしまうのはこの設定では仕方ないのかも知れないが、そんなことで興ざめになるとかならないとか考える前に読み終えてしまう、不思議な魅力のある作品だ。そうでなければ何度も映画を観たりしない。
タイムパラドックスもの(本作ではパラドックスと言う程ではないが)に素直に身をゆだねるのは好きな方なので楽しめた。他の2作も読んでみよう。
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スキップ (新潮文庫)
価格: 780円
レビュー評価:4.5 レビュー数:53
時を超える事件をモチーフにしているが、それがテーマではないことが読み進めるうちに分かってくる。学校や教師に関する綿密な取材に基づき、これらに対する作者の想いが巧みなタッチで語られている。ところどころにちりばめられた世代ギャップのエピソードも楽しい。最後までタイムパラドックスを期待していた私は、少し違うラストを予想していたのだが、良い方向に裏切られた気がする。
たまたまターンを知り、リセット、スキップと執筆順とは無関係に読んでしまったが、スキップが一番好きな作品になった。前向きな気持ちにさせてくれる一冊。
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七つの黒い夢 (新潮文庫)
価格: 420円
レビュー評価:2.5 レビュー数:14
少し期待外れに終わった。
冒頭の乙一の独特なミステリーに一気に読み進んだが、あっという間の結末。
え、この後は?これで終わり?? みたいなもやもや感が強く残る。
他の作品も同じですっきりしない終わり方。
超自然現象なのか、人間の怨念なのか、怖さの対象がばらばらで絞り込まれていない。
はっきりしない、現実とのずれと違和感がテーマのようであるが。。
前半の作品はまだ読めるが、後半になるほど、不気味さもなくなり、残念である。
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六の宮の姫君 (創元推理文庫)
価格: 609円
レビュー評価:4.5 レビュー数:16
 芥川の「六の宮の姫君」についての解釈の仕方が斬新だった。こんな読み方もあるのか、という本当に新鮮な驚き。読書好きの「私」を主人公にした設定が最高に生かされていて、読んだ後はしばらく呆然とした。で、芥川はほとんど読んでいるが、なぜか菊池寛は読んでいないという、目をそらし続けいてた厄介な事実を、改めて突きつけられたんだよね。実は、いまだに目をそらし続けている。何だか踏み込んではいけない領域のような気がするんだなー、何でだろう。
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盤上の敵 (講談社文庫)
価格: 620円
レビュー評価:4.0 レビュー数:16

この小説は何の罪も無い中年男性がいきなり、山の中で襲われるところから始まる。
その男がどうなったかわからないまま、いきなり、脈絡も無く、古い中国のおとぎばなしが女性によって語られる。
章毎に話しが飛ぶのだが、それが主人公の妻の告白である事が読みすすめていくうちに分ってきて、彼女がかかえたすざましい過去が明らかにされる。
話しとしては面白いし、最後のどんでん返しも良く考えられている。
語り口も工夫はされていて斬新ではある。
「盤上」に例え、チェスの対戦を模して、交互に話しがすすんでいくのだが、すっきりとは書ききれていなく
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