真実の絆 (幻冬舎文庫)価格: 680円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 一人の人物に5人の母親!あまりに複雑な人間関係をモチーフに虚々実々の駆け引きが横溢するあまりに技巧的な作品。途中たびたび話の流れを見失いかけました。最後はかなり強引な結末です。この作者結構このパターンが多いような気がするのですが、よくもまぁこんな複雑な話を放り出さずに書いたものだと感心し、それまでがあまりに複雑であったため、むしろストンと落ち着いた感じになるのが奇妙な感覚です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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真実の絆価格: 1,785円レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 デビュー作以降、アクロバティックな仕掛けで読者を驚かせる覆面作家の作者が、敢えて老資産家の財産争いと言う手垢にまみれた設定で読者に挑む作品。死期が近づいた資産家が、かつて手放した息子捜しを弁護士に頼むという設定で物語が進む。
物語は8章の個別のサブ・ストーリーから成る。各章では財産を狙う登場人物達の醜悪さが描かれるが、章が完全に独立している訳ではなく、登場人物が複数の章に時には別名で登場する。この辺が作者の巧みさで、A章のaはB章の誰に相当するのかパズルのピースを当て嵌める楽しさがある。ただし、この趣向とある登場人物の性癖から事件の真相がおぼろげながら見えて来る。そ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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恋愛函数 (光文社文庫)価格: 960円レビュー評価: 2.0 レビュー数:1 デビュー作「僕を殺した女」以来、奇抜な状況設定とアクロバティックな論理展開で読む者を楽しませて来た覆面作家の北川氏。科学に強いのも特徴である。今回は「恋愛の至上到達点は殺人か ?」と言うテーマの由で、更にこれだけの大部であるから、さぞかし面白い筈と期待していたら全くの予想ハズレ。
男女に対して行なう画像選択テストの結果でGP(Graphic Pheromone)値と呼ばれる相性度が出ると言う与太話はともかく、これを用いた結婚相談所で、GP値が異常に高い3人の女性が連続して殺害されたのだから、もっと大事件になる筈であろう。それが警察の影が薄く、限られた登場人物が箱庭の ...さらに詳しい情報はコチラ |
天使の歌声 (創元推理文庫)価格: 714円レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 親子愛。
なのにこのスッキリしないもやもやした読後感は、さすがに北川歩実(笑)。
凡百の親子モノとはちょっと違う、ひねくれた感じがいいです。
短編でも、北川歩実らしいどんでん返しが効いています。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
恋愛函数価格: 1,890円レビュー評価: 2.5 レビュー数:2 導入部は面白く読み始められたのだが、途中から複数の登場人物から複数の登場人物への
これでもかというほどの「誤解」の嵐が吹き荒れます。
あっちへ行っても誤解、こっちへ行っても誤解、です。非常にややこしい。
うんざり感に耐性がある人にだけお勧めです。
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