推理小説入門 (光文社文庫)価格: 500円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 この本を読めば推理小説が書けるのではと、淡い期待をもったが、そんなに世の中うまくはいかない。推理小説の近代史的な内容だ。すぐには実践には結びつかないまでも、推理小説を書いてみようという人は、是非読んでおいたほうがいい作品だと感じた。
価格が廉価なのが、魅力。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
日本探偵小説全集 (7) (創元推理文庫 (400‐7))価格: 1,260円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 現在親しまれている「推理小説」という呼称を初めて使用したといわれている木々高太郎の作品集。
医学者らしく、精神分析の手法を小説に取り入れようとしているのが特徴です。
当時探偵小説界の重鎮であった甲賀三郎の「探偵小説非芸術論」と木々の「芸術論」との論争からも分かるように、探偵小説を文学としても高いレベルに到達させようという高い志を筆者は持っていたようです。
その姿勢は当時の探偵小説界としては異例の直木賞受賞からも伺えます。
現在の水準から見ると、推理小説とは呼べないようなものがあったり、上手く事件と内容が調和していない ...さらに詳しい情報はコチラ |
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人生の阿呆 (創元推理文庫)価格: 735円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 本作は作者が探偵小説(当時の呼び方)とはどうあるべきかを模索した結果をそのまま書いた、ある意味実験小説である。なので、本作に対してトリックが云々とか、犯人の意外性がどうこうとか言っても意味がない。
読んでいれば犯人はすぐ分かるし、これと言ったトリックもない。作者はひたすら探偵小説はどうあるべきかを考えているのである。題名の「人生の阿呆」とは主人公の事を指しているとも言えるし、そのような模索を続けている作者自身を指しているとも言える。
日本におけるミステリの黎明期に、探偵小説のあり方を真摯に考えた作者の良心が伝わってくる一作。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
君らの魂を悪魔に売りつけよ―新青年傑作選 (角川文庫)価格: 720円レビュー評価: 1.0 レビュー数:1 浅いんじゃないかな、………と、思うのですが。 小粒揃いという感じでしょうか? それから、タイトルのテーマとオムニバスの主題が、合ってないですよ…(と思う)。 横溝正史の作品など、なかなかそれ自体良質なのですが、しかし何となしに「安易な廃品利用」的空気が漂うことは否めませんです。 せっかくの「新青年」だったら、もっと違う収集の仕方があったのじゃないんでしょうか……残念。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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