おなじ墓のムジナ―枕倉北商店街殺人事件 (カドカワノベルズ)価格: 775円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 杉並の商店街を舞台にしたたぬきに関する奇妙な連続事件の話なのだが、 おもしろい登場人物が多く出てくる。 読了後も、いつまでもこの商店街の舞台にひたっていたくなるような良作。 しかも、ハチャメチャで、笑える小説でもある。 これの続編があれば、必ず読みたい、と思っていたら、続編は無いが、他にいくつか他の動物をモチーフとした作品があった。 はっきり言って、この作者に惚れた! 中毒になる作家です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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火の鶏 (ハルキ・ノベルス)価格: 980円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 このタイトルで「ひのとり」と読ませるあたりは、実に人を喰っているといえるでしょう。 霞流一の作品は紹介が簡単で助かります。 テーマはニワトリ。 この作者のミステリは、作品によってテーマが違うだけで、内容はどれも同じです。 不可解な連続殺人事件が発生し、それらにはお題に合わせた見立てが施されている(ように見えます)。 物語は奇矯な人物とギャグにまみれ、それでいて事件そのものは全て合理的・論理的・現実的に決着するのです。 どれも同じというのはけなしているのではなく、明瞭な褒め言葉です。 これだけフォーマットを同じくしながら、どれも高水準で面白いミステリを書くのは ...さらに詳しい情報はコチラ |
ウサギの乱 (講談社ノベルス)価格: 1,050円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 普通なら、○○づくしというのは作品を読んでいる内に明らかになってくるものですが、霞流一の作品では逆に、タイトルから内容が分かる、というのが面白い特徴になっています。 ウサギといえば月ということで、アポロ計画についての蘊蓄まであるのが楽しいです。 動機は意外だし、犯行方法も複雑で、本格としては充分よくできていると思います。 本作のオリジナリティは2点。密室から犯人が出るための方法が1つ。これはまさしく「げぇ〜!」と叫びたくなるほどモノスゴイ。読んでのお楽しみ。 もう1つは探偵役の素性。あとがきから作者自身のことばを借りて紹介すると、「大物俳優にして参議院議員、人気と権力を濫 ...さらに詳しい情報はコチラ |
プラットホームに吠える (カッパ・ノベルス)価格: 980円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 いくつかのキーワードを中心に事件や謎が解き明かされていくのですが,
その結びつけはかなり強引で,トリックのひとつは信じられないほど大掛かり.
それも見取り図がないためわかりづらく,そのせいか中盤はややダレ気味です.
『鉄道ミステリ』のほうは西村京太郎氏らのそれとはまったく異なりました.
そもそもほとんど登場しませんし,こちらもキーワードにこじつけた印象です.
ただ,ラストで明らかになる事件の真相は「やられた」の一言でしたし,
全体的にユーモラスで,会話などのテンポがいいため楽しく読めると思いま ...さらに詳しい情報はコチラ |
デッド・ロブスター価格: 1,365円レビュー評価: 2.0 レビュー数:2 笑い満載のバカミス。 の、筈なんだけど、すみません。私はくすりとも笑えませんでした。 この人のギャグが笑いのツボのど真ん中、ストライクゾーンだという人はいるのかもしれないけど(いるから出版されたのだろうし)、それがどういう世代のどういう人種なのかも私には想像できません。 何というか、読んでいるこっちが居心地が悪くなるというか、そういう感じの小説。 ではお笑いではなくミステリとしてはどうかというと、これはまあ、本格の悪い部分ばかりを集めたような感じですねえ、という感じ。突拍子もない動機や、絶対に実行不可能なトリックの解決は狙いなのかもしれないけど、それに狂喜するほ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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首断ち六地蔵 (カッパ・ノベルス)価格: 860円レビュー評価: 2.5 レビュー数:2 ひとつの短編にひとつの殺人事件が… という形式をとった連続短編集。 ギミックの効いた(バカミス度満載な)事件を 次々解決していって… 最後には大きな仕掛けとどんでん返しが!! ちょっと単調で、バカバカしくはあるのですが、 短編として、「力ずく」で押し切られると… グウの音も出ません。お手上げです。 相変わらずのバカミス顕在に、かなり嬉しくなります。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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