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透明な季節 (講談社文庫 か 9-1)価格: 459円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 えっと…これは「ミステリ小説」なのか? ミステリというよりも、戦時下の東京を舞台とした青春小説、という趣が強いように感じる。
まずこの作品、中心となるのは、少年・高志の日々である。ポケゴリが殺された、という事件からスタートするものの、そこに絡んで描かれるのは、犯人探しや謎解きではなくて、ポケゴリがきてからの日々であったり、その非日常の状態となった高志の周囲であったりする。そして、中盤からは、そのポケゴリの妻である薫に対するほのかな恋心であったり、悪化して行く戦争という事情であったりする。事件は、それを表現するためのアクセントに過ぎないのではないか?
本作を語る上で、や ...さらに詳しい情報はコチラ |
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透明な季節・時をきざむ潮―江戸川乱歩賞全集〈11〉 (講談社文庫)価格: 1,250円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 『透明な季節』
少年が大人になる過程の中で、たまたま殺人事件に出逢いました、という物語ですね。ミステリとしては、事件解決のくだりが納得できないので、ビルディングスストーリーとみるべきなんでしょうか。すべてが終わったときでも、ちゃんと大人になりました、というようには見えませんが。
『時をきざむ潮』
閉ざされた世界での殺人捜査ということで、一種の孤島ミステリなんでしょうか。ラストは、モダンホラーの趣です。面白い。解説にある藤本さんのエキセントリックな人生も興味ありますねぇ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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