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きのうの世界価格: 1,785円レビュー評価: 3.5 レビュー数:10 どうしてこう、恩田作品の入りは良くできているんでしょうか。
ごくごく平凡な男が突然失踪して殺されて・・
ぐいぐい人を惹きつける展開でした。
この男が持つ特技についての細かいエピソードなどは
「なるほどね」と思わせてくれるのですが、
やはり後半に行くにつれ、??の連続で。
殺人事件の話じゃなかったの?
これって、テーマは?
誰を主役にして進めてきたお話だったの??
と、色々疑問点ばかり膨らみ、消化不良になってしまいました。
いつもこん ...さらに詳しい情報はコチラ |
ユージニア (角川文庫)価格: 660円レビュー評価: 3.5 レビュー数:9 とにかくこんなミステリーは初めてでした。
「真実は決してひとつではない。なんでも白黒ハッキリさせたがる人がいるけれど、真実はむしろその中間、グレーゾーンにあるのだ。」
といったことを、本書のキーパーソンである二人の女性が語ってくれます。
これは犯人が一人ではない、一人だと思い込んではいけない、ということを示唆しているのでしょうが、この本事態そのものが正にグレーゾーンに存在していると言えます。
それゆえ読んだあとも読者はなんとも言えない、もやもやしたものを抱えなければならないのですが・・・(笑)
しかしそれゆえに、読んだ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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黄昏の百合の骨 (講談社文庫)価格: 680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:9 まず、タイトルが魅惑的。『黄昏の百合の骨』って、普通に考えたら全く意味のわからない言葉なのですが、恩田作品だと違和感なく受け入れられるから不思議です。
『麦の海に沈み果実』は若干ファンタジー色も感じられましたが、こちらはミステリーそのもの。祖母が死んだのは本当に事故だったのか、二人の叔母が探しているものは何なのか、理瀬の友達・朋子に恋いこがれる高校生が突然行方不明になったのはなぜか・・・まさに謎のオンパレード。それだけでも飽きないのですが、そこかしこに伏線が張られているため、丁寧に読む必要がありますよ。その方が最後まで楽しめます。
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蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)価格: 500円レビュー評価: 4.0 レビュー数:10 古き日本やそこに住む人々、常野と呼ばれる不思議な一族を、一人の少女の目を
通して描いている作品です。
著者の恩田さんは作品ごとにタッチが変わり、多彩な作風でいつも驚かさせられて
いるのですが、この作品は独白調で描かれており、言葉遣いも独特でまた違った新
鮮さがあると思います。
しかしその新鮮さというのは「恩田作品」に限定した場合の話しであり、読み出して
すぐにカズオイシグロ氏の作品の影響を感じずにはいられませんでした。
恩田さんは間違いなく優れた作家さんではありますが ...さらに詳しい情報はコチラ |
不連続の世界価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 純粋におもしろいです。恩田さんの作品は1つの場所で展開する話が多いのですが、今回は様々な場所で展開されるまさにトラベルミステリーでした。 (注)ちなみに本書の一篇「砂丘ピクニック」に登場する楠巴さんは「中庭の出来事」にも登場しています。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)価格: 1,575円レビュー評価: 3.5 レビュー数:30 この作品を読んで一番最初に思った事は、「これは読者が望んでいた『オセロゲーム』の続きではないんじゃないか?」という事です。
作品としては決して悪くないと思う。だけど、なぜか違和感を感じてしまう。
「光の帝国」という作品に対して、思い入れが強すぎたせいかもしれません。
特にラストを読んで、すごく突き放されたような、悲しい気持になってしまった。
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六番目の小夜子 (新潮文庫)価格: 540円レビュー評価: 3.5 レビュー数:91 冒頭部分から謎めいた話で惹きつけられて、
その謎の根拠はなんだろうと読み続けたものの、
気になった謎の解明は結局されず終わってしまったので
不完全燃焼的な感じがした。
惹きつけるだけ惹きつけといて謎を膨らましておきながら、
そのことに触れず放ったらかしが残念。
良い点をあげるのなら
小夜子になるというゲームのアイデアはすごいなと感心。
話の筋のまとまりよりも、この小説の存在感はピカイチだと思う。
強烈な印象を与えてくれた。
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