大西巨人 の書籍リスト           

  
大西巨人に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 大西巨人 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

おかしな時代
価格: 2,940円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
20年くらい前のこと、著者に一度だけお目にかかり、出されたばかりの本の部数を聞いて、うっと言葉につまったことがある(「犀の本」のシリーズ)。そんなに少なくて、なんであんな定価がつくんだ?!
これも20年くらい前、私の部屋に来て本棚を見た先輩編集者が「ごみ箱みたいだな」とのたまった。彼にしてみれば編集者の本棚とは、岩波の漱石、鴎外らの全集を中心にあるべきものだったらしいが、私の本棚はと言えば晶文社の犀のマークのついた背表紙を判型やテーマごとにきれいに並べてあるといったもの。それだけ晶文社育ちでした。加えて黒テントも入りたいくらい好きな時期があった。
晶文社の代表的著者の
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫)
価格: 1,100円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
「神聖喜劇」と言う題名はまさに当を得ている。決してあからさまに滑稽な描写があるわけではなく、内容も所謂喜劇的なものでは決してないのだが、普通の場面、真剣な、真面目な(滑稽・喜劇とは正反対な内容)場面の中の一行で思わず笑うことを禁じ得ない。そのような箇所が幾度となくこの小説には現れる。大西巨人という小説家の文章力の賜、表現力の豊饒さと言ってしまえば簡単なのだが、近代・現代日本文学の名作と呼ばれるものを読んできた上で思ったことだが、表現力の豊饒さ、文章力の賜といったものだけでは決してこのような体験を読者に与えることは出来ないのではないだろうか。ではいったいなんなのかと問われても上手く答えられない
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫)
価格: 1,100円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
軍隊もの、確かに。エンターテイメント小説、確かにそう。
そうなんだけれど、この日本文学の金字塔「神聖喜劇」とはいったい何だったのか、について考えるとき、
それらの諸要素はあくまで付随的なものでしかない。

とことん「おのれ」を見つめ続けたことによって、また「人間」というものについて考え続けたことによって生み出されたものであることは間違いないし、また日本封建社会の言いしれぬ闇と、その問題に直面したときの人間の心の状態をこうまでも見事に観察、描写したものは滅多にない。
...さらに詳しい情報はコチラ


神聖喜劇 (第1巻)
価格: 1,470円
レビュー評価:4.5 レビュー数:8
 表紙で大きく口を開けて怒鳴っている人物は主人公東堂太郎ではなく、言わば敵役の内務班長大前田文七である。そしてこの場面は第1巻でのハイライトシーンの一つで、彼のセリフは
 「職業軍人でもない俺達の 誰が好き好んで五年も七年も こげな妙ちきりんな 洋服ば着て暮らすか うんにゃ、何のためか ようと考えてみよ ・・・」
 1頁まるまる使った大コマで次のページは後姿でセリフの続き。本の裏表紙にはその後姿。その白黒画面に紫の明朝縦書きで「第一巻 神聖喜劇 大西巨人のぞゑのぶひさ岩田和博」名匠鈴木成一デザイン室の面目躍如である。本編の当該場面に至ってこの装丁の素晴らしさを実感した
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇〈第4巻〉 (光文社文庫)
価格: 1,100円
レビュー評価: レビュー数:

...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)
価格: 1,100円
レビュー評価:5.0 レビュー数:3
読もう読もうと思いつつそのボリュームなど様々な理由で躊躇している方。迷っている場合ではありません。傑作ですから今すぐ手に取ってください。驚くべき記憶力をもつ主人公が、軍隊内の不条理に合法的に、軍規を盾にとって闘争する3ヶ月。あっちこっちに飛んでいく記憶のままに、東西の古典文学から豊饒に引用し、重苦しくもあり、おかしくもある「ザ・小説」。召集以前の生活、特に恋愛関係も珠玉の出来栄えです。

こんな世界は生きるに値しないと思っているニヒリストの主人公が、そのつもりもなかったのに、不条理な支配関係や差別問題に抵抗していくなか、周囲の一般兵たちと奇妙な連帯意識が芽生え、生きる
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇〈第6巻〉
価格: 1,470円
レビュー評価:4.0 レビュー数:2
 4?5巻の陰鬱な展開に、読み続けるのが苦痛であったが、あと1巻という励みだけで読了した。
 確かにラストに大前田軍曹が一波乱やってはくれます。ただそれも、軍隊ではさもありなんという、陳腐と言っていいような、事件である。
 やはり全巻を通じて描かれる世界が狭すぎて、ここから文学的感動を得るのは、非常に困難ではなかろうか。岩田和博氏のあとがきにある「戦後文学の最高傑作」という評価はどう考えても自画自賛の過当評価としか思えない。
 物語の変化があるぶんだけ、4?5巻よりは見せ場は多いと思う。しかし、その見せ場も軍隊内のいじめや差別をめぐる陰鬱なもの。せめて最後
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇 (第5巻) (光文社文庫)
価格: 1,100円
レビュー評価: レビュー数:

...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇 (第3巻)
価格: 1,470円
レビュー評価:4.5 レビュー数:2
 これまで男ばかりの軍隊生活場面が続いていたが、この巻では主人公の入隊前を回想するシーンで料亭の酌婦との会話→情交が80ページにわたって描かれている。この女性、戦争未亡人で流産も経験したという設定だが、かなりのインテリで主人公が呟くマリアン・ムアの詩の一節を聞いて言い当てる。ここらの文芸談議は知らない詩人の名ばかり出てきてかなりウザイ。が、その後に続く陰毛剃り情交シーンは結構濃密で絵も美しい。この漫画全巻通じて唯一の色っぽい場面ではなかろうか?しかし、このコマを表紙に持ってこられると、かなり恥ずかしい。
 登場人物が皆、長々(クドクド)と喋り、フキダシ一個あたりの活字数が異様に多
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇 (第2巻)
価格: 1,365円
レビュー評価:4.5 レビュー数:4
 この第2巻では舞台は全て兵舎の中であり、第1巻のような主人公=東堂の回想シーンも殆ど無く、上官や古兵らの屁理屈(?)による新兵いびりが延々と続き、更には身体・知的障害に対する差別や部落差別の要素も加わり、読んでいて気分が暗くなってきた。
 第1巻でも感じた事だが、主人公の東堂太郎の設定がかなりスーパーマン的過ぎて、あまり感情移入できないし、やや荒唐無稽でもある。もう少し人間的弱みを持った現実的人物造形にすれば、作品の完成度も増したのではないかと惜しまれる。
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇 (第4巻)
価格: 1,470円
レビュー評価:2.0 レビュー数:1
 第三巻には初めて女性も登場し、見せ場となる場面もあったが、この第四巻では場面は終始兵舎内のみであり、しかもある「事件」や新平民に対する差別に関わるやたらと長い会話が延々と続く。しかも思わせぶりに語られるその「事件」というのも、破損した銃剣の鞘を何者かが他人の物とすり替えるという、なんともセコイ事件である。こちとら『戦場のメリークリスマス』的な衝撃的事件を期待していただけにガッカリである。物語のあまりに遅遅たる進行と、濃厚な博多弁で語られる台詞の読み辛さとが相まって、途中何度も気が滅入り読むのが嫌になってきた。この原作が本当に名作なのだろうか?
 ただ、表紙(装丁)だけは相変わら
...さらに詳しい情報はコチラ

神聖喜劇〈第5巻〉
価格: 1,470円
レビュー評価:2.0 レビュー数:1
 相変わらず延々と兵舎内での疑心暗鬼に溢れた陰鬱な物語が続く。軍隊内規則からの長々とした引用や、博多弁で分りづらい台詞も相まって、読書の継続を益々困難にする。
 この第四巻でのハイライトは、この巻で唯一兵舎外の場面である、東堂の回想シーンだが、それも新平民に対する差別事件を扱った陰惨なもの。でも、この兵舎外の場面が出てきたときは正直、ホッとした。それまでの兵舎内の小さな世界内で延々と続く物語に、息が詰まるような徒労感を感じていたからだ。「こんなに苦労して読む価値があるのだろうか?」という疑問である。
 取りあえずは残り1巻、第6巻までは頑張って読もうか、、、。
...さらに詳しい情報はコチラ

Copyright (C) 2009 大西巨人 の書籍リスト All Rights Reserved.

inserted by FC2 system