感染列島 パンデミック・イブ価格: 1,470円レビュー評価: 1.0 レビュー数:1 こういった小説を書く場合、作者に求められる能力が二つあると思います。
まず第一に知識、第二にそれを効率よく伝える文章力です。
この小説の作者には第二の能力が欠けているように感じられました。
鳥インフルエンザについての解説をするのは主軸人物の小説家の男ですが、それまでの会話文とは打って変わって、何行にも渡る、まるで新聞からコピペしてきたかのような説明を始めます。
説明文は最初の警官たちの会話とは異なり、何年の何月に何羽感染した、中国は何万羽の鶏を殺処分した、とやけに正確なデータをズラズラ並べていますが、せめてもうちょっと人間らしさを残すセリフにす ...さらに詳しい情報はコチラ |
ケータイ紛失! (ハルキ文庫)価格: 620円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 この本を読んだ人が取る行動が予想できます。
1.まず電源を切ったら、次に電源を入れるときにロック番号を聞いてくるように設定を変更する
2.携帯の中に残してある写真などはPCに写す
3.画像やメールで人に見られてまずいものは、見る際にロック番号を聞いてくるようにする
間違いないです(笑)
主人公は大手百貨店の企画室に勤める美人OL。
ちょうど今くらいの季節に、ランチを食べようとして暖かかかったので久しぶりに公園ででも…と思い公園のベンチでコンビニのサンドイッチを食べようとして、色々 ...さらに詳しい情報はコチラ |
性格交換 (ハルキ文庫)価格: 630円レビュー評価: 4.5 レビュー数:5 性格交換なんて可能なのか?
これから本書を読もうか悩んでる人たちの最大の焦点はそれだと思いますが、読み進めていくうちにそれも克明になっていき、なるほどな・・・・という感じです。
そこに吉村先生が得意とする複数の人物交差を交えて、最後は意外な終わり方を迎えますが、その意外さがまたおもしろい。
この作品は他の方も言ってるように、上位に食い込む作品・・・・というより、ミステリーやホラー好きには偏りなくおもしろいと思われる作品だと思います。
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樹海 (角川ホラー文庫)価格: 780円レビュー評価: 5.0 レビュー数:5 吉村さんの作品は何冊か読みましたが、非常に読みやすく「ライトホラー」という印象が
強くありました。贅沢を言うと、もう少し読み応えが欲しいという感触があったことも
否めません。
こちらの作品は吉村作品の中でも「詰まった」作品ではないでしょうか。
超能力(?)のようなものを持った登場人物も飛躍しすぎることがなく、
他の登場人物もキャラクターがしっかりして作品全体の魅力を高めています。
また、主人公と同じように、彼女が見る悪夢の正体を知りたいという好奇心で
読み進めることができました。
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怪物が覗く窓 (集英社文庫)価格: 520円レビュー評価: 3.0 レビュー数:3 この作者の本は初めて読みましたが、 率直に言って文章が苦手でした。 特に始まりのリゾート地での男女の会話は読んでて恥ずかしくなってしまいました。 ストーリーもサスペンスと家族愛、どちらも中途半端な印象です。 真犯人はこじつけのような印象…。 全体的にがっかりな感じです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
卒業 (角川ホラー文庫)価格: 460円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 著者の著作である「卒業」「樹海」「時計」は実質的には3部作。
殺人などの非倫理的な行為をする事が、遺伝子により規定されている人間、神保康明を描く。
その遺伝子が、本人の意志に関わらず、受け継がれなければならないとされるのが怖ろしい。
そもそも、殺人などの犯罪を犯す遺伝子なんて、存在するのだろうか?
これは哲学では無い。むしろ医学遺伝学だ。
本書では、それに対して、哲学的考察を加える。
この種の事を問題にしている小説はいくつかある。
最近のものでは、貴志祐介著「黒い家」や今邑彩著「明 ...さらに詳しい情報はコチラ |
初恋 (角川ホラー文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:8 1時間半ほどで読み終えました。
話はさほど濃くありませんし、文章も読みやすいのでさらさらと読み進めることができます。
ストーカー行為の行く末はどうなるんだろう?という興味で引き付けられますが、凝った結末や驚きの展開もなく、ある程度予想しながら読めるかもしれません。
殺人シーンはありますが、決してグロくありませんし、ホラー小説やサスペンス物を読みなれている人なら、物足りない感もあるかと思います。
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禁じられた遊び (集英社文庫)価格: 500円レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 できちゃった結婚を狙ってうまく好みの旦那をGETして専業主婦生活を送る主人公。平穏無事な生活は幸せなはずが、母になってしまった妻に夫は見向きもしなくなり、主人公の満たされない生活の不満は不倫から始まり、整形、万引き、詐欺、アダルトビデオ出演ととんでもない方向に向かってゆく。出会いサイトで知り合った、自称作家のダンディーな男に心身ともに改造される主人公の戸惑い、そして開き直りともおもえる変貌ぶりに夫は??そして主人公を思いのままに操る男にも意外な秘密があった。吉村作品に特徴的な幾重にも張り巡らされた伏線の数々。私とししては最後はもっと違った形を想像していたので若干期待を裏切られ、男とは所詮愚か ...さらに詳しい情報はコチラ |
「北斗の星」殺人事件 (徳間文庫)価格: 600円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 推理物初心者なら絶対に興奮できる事間違いなし。「心霊」をテーマに生首や首無し人間まで登場し、通常の推理物では有り得ない大胆な仕掛がこれでもかと主人公(の友人)を襲います。 「いったいこれ、誰が犯人でどんなトリックなの!!??」 普通に考えたらもうわけがわからない展開です・・・が、推理慣れしてる人にはすぐ裏が読めちゃうかもしれません。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
私の遠藤くん (集英社文庫)価格: 520円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 一言怖いです。
由美香は10歳も年下の彰男と結婚する。
夫を遠藤君と呼び、
異常なほどに夫の行動をチェックする。
10歳年上の35歳というだけで不安を隠し切れない由美香の行動は
どんどんエスカレートしていき、
彰男の同窓会にまで乗り込み、彰男を困惑させる。
しかし、その行動の裏には由美香の悲しい過去があった。
その過去を知ったとき、彰男は由美香のことをさらに愛おしく思うのだが・・・。
彰男の優柔不断ぶりが笑えるんだけど、
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その日本語が毒になる! (PHP新書 521) (PHP新書)価格: 735円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 日常会話にも、偽装や毒入りが潜んでいる。コミュニケーションの裏表に気づき、人は言葉で心が病むことにもなる。本心を曝け出しての価値観の衝突はいいとして、「いかがなものか」と疑問を投げかけるだけで、自分の意見を述べないのはずるいと言う。
「生理的に嫌い」と言った場合、言った本人の度量の狭さを強調するようなものである。好きな人としか対話しない臆病な人間だからである。
「あなたなんかに、私の悩みがわかるもんですか」と言う人は、自分が世界でいちばん苦しんでいると思っている人である。場合によればヒステリックになる。
反省は決して謝罪ではない。なぜなら、謝罪とは被害 ...さらに詳しい情報はコチラ |
年下の男 (集英社文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 「年下の男」というタイトルだけ見ると、「年下男性との恋を描いた恋愛小説」のような印象を受けてしまいがちです。
しかし、そう思ってこの本を手にすると痛い目に遭います。これは、かなり心理的に怖く胸に鋭く迫るサスペンスものです。
主人公・景子は36歳の管理職の女性。周囲からの反対を受けながらも、15歳年下の21歳の青年・真琴と結婚する。
しかし、景子に好意を寄せる上司の加藤、景子と一時期親密な関係にあった部下の奈々子が絡んでくることにより、
景子は真琴との結婚が、いや、そもそもの出逢いが作為的に仕組まれたものではないか?という疑問を持ち始める。
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