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イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)価格: 700円レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 心情と情景が見事にマッチしていた。
小説内で登場する曲名を聴きながら読んでみるとその心をより理解できるだろうと思う。
しかし、設定については映画版とアニメでは多少の差異があるが、基本的な性格に差異はない在るとすれば心における明暗のコントラスト位だろう。
しかし小説版ではその基本的性格に改変が入っている、この時点で別のキャラクターと言えるのではないだろうか。
私個人の意見から言えばこれは『イノセンス』では無い、が本当に素晴らしい小説だ。
僅かな違いに敏感な人は別の作品と捕らえて読んだ方が良いのではないかと思われる。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))価格: 588円レビュー評価: 4.0 レビュー数:7 随分、大物を見逃していたのだなーと痛感している。
最初に手に入っちゃったのが「見えない風景」という短編集で、そちらも十分満足したんだけど、次はやっぱデビュー作でしょうと思って読んでみた。
はっきり言って、こっちが好み。本読みとしては「言語」をここまで操ってもらうと、もうネコにまたたび状態。「神」という概念も、異端審問なんかが大好きで比較的そちら方面を読むのだが、とても新鮮だった。続編があるというので、楽しみである。
贅沢を言えば、目玉の表紙の方が欲しかった(笑)。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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宝石泥棒 (ハルキ文庫)価格: 987円レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 本書のベストセリフ
「いったい愛などというものに、
はたしてそれほどの価値があるのだろうか……」
想像できないものを想像する天才山田正紀。
今回のモチーフは、植物知性というか、現実とは全く違う生態系のファンタジー世界で、
テーマは人類進化テーマの特殊タイプ人類退化ものである。
月が消滅した超未来、
地球には全高100メートルを越す巨木が生い茂り、
人類は食物連鎖の頂点から滑り落ちていた。
人間より優れた植物や神が存在する世界での冒険ファンタジーと思わせて、
ラストは小松左京 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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凶鳥の黒影 中井英夫へ捧げるオマージュ価格: 2,520円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ぐっときてしまうわけですが。 恩田陸、笠井潔、菊池秀行、北村薫、長野まゆみ、三浦しをん、山田正紀(敬称略)の七人はエッセイ、他の方々が短編を書かれています。 この中に誰か一人でも好きな作家がいるなら、読んで損はないと思います。 中井作品がまさに〈永遠の呪縛〉たりえることがうかがえる本でした。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
阿弥陀(パズル) (幻冬舎文庫)価格: 680円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 オフィスビルの15階に向かった女性が忽然に消え失せた。エレベーターに乗るまでは監視カメラのその姿が映っていたのだが、その後どこを探しても見つからない。ビルの出入り口には警備員、地下駐車場の出入り口にはビルのオーナーがいて、どちらも女性が出て行ったところは見ていないという。事件に巻き込まれ、すでに死体になっているのではないか・・・。この謎に挑むのは『螺旋(スパイラル)』で探偵役を務めた風水林太郎の腹違いの妹、風水火那子。果たして女性の行方を突き止めることはできるのか?
幻冬舎から出版された『妖鳥(ハルピュイア)』、『螺旋(スパイラル)』に続く三冊目。前二作と比べるとまるで趣きが異な ...さらに詳しい情報はコチラ |
崑崙遊撃隊 (ハルキ文庫)価格: 861円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 著者の数作ある秘境探検ものの一冊。 昭和八年、上海事変、満州国建国と動乱の真っ只中にあった中国に、男たちが集められる。日本人の青年、謎の美少年、秘密諜報員、中国人の殺し屋に馬賊の頭目。一癖二癖ある五人の男たちが、それぞれの思惑を胸に秘め、ゴビ砂漠の彼方にあるという伝説の理想郷・崑崙目指して旅立った。 秘められた過去、道ならぬ恋、裏切りあり戦闘あり、怪獣も出れば神も出る。まさに何でもあり、エンターテイメントに徹した作品で、ページをめくるのももどかしく思える一作です。 難を言えば、物語の展開が早すぎる感のあること。いい味を出している男が五人もいるのだから、一人一人についてもっと ...さらに詳しい情報はコチラ |