皆川博子 の書籍リスト           

  
皆川博子に関する書籍をご紹介しています。






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世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
価格: 1,365円
レビュー評価:4.5 レビュー数:7
皆川博子さんの特徴はなんといってもアカデミックで耽美幻想的な上質の文章、極上の酩酊を誘う退廃的な雰囲気、清濁併せ呑む世界観、美麗な登場人物……数え上げたらきりがないんですが、とにかく一度はまると抜け出せない、麻薬のような魅力があります。
毒にも薬にもならない小説が多い中で、皆川博子の小説はどれも強烈な毒をもっている。
感性があうひとにはたまらないんじゃないでしょうか。

第二次世界大戦終戦直後、焼け野原と化した東京のミッションスクールのチャペルで、一人の女子生徒が変死を遂げた。
その生徒の死には「倒立する塔の殺人」と題され、ミッショ
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蝶 (文春文庫)
価格: 560円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
凄まじい短編集だ。もうこの一語に尽きる。薄くてすぐに読めてしまう本なのに、世界が変わり確実に自分の中に重くずっしりしたものが沈殿していくのがわかった。本書に収められている短編は、すべて詩句にインスパイアされている。もともとぼくは詩句には疎いほうで詩集や句集などは読んだことがないのだが、ここで取り上げられている詩句を読むかぎり、どうしてこのジャンルをもっと探求しなかったのかと歯噛みしたくなった。それほどに皆川博子の取り上げる詩句の世界は魅力的なのだ。本書を読んで、まず憧れが胸中を占め、詩句の世界に遊ぶ新鮮さを味わい、そして作者のつくりだす甘美で残酷な世界にしびれた。すべて舞台は日本である。それ
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死の泉 (ハヤカワ文庫JA)
価格: 903円
レビュー評価:3.5 レビュー数:5
ギュンター・フォン・フュルステンベルグのDer Spiralig Burgruineを
野上晶が訳したという構成のナチスドイツもの。
耽美と聞いていたが、美少年同士の801はない。
タニス・リーにも栗本薫にも江森備にも劣る。
悪役がナチの科学者だが、
人体実験もおとなしい。
ヒロインが途中で発狂して、
物語の途中にヒロインが見ている狂気の世界が、
唐突に挿入されるのもうっとおしい。
リフレインの手法も手抜きに感じる。
メタフィクションとして大ドンデン返しもあるが、
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ジャムの真昼
価格: 1,995円
レビュー評価:4.5 レビュー数:3
耽美で退廃的な作風で一部に熱狂的ファンをもつ皆川博子の欧州(最後の一遍はニューヨークですが)を舞台にした短編集。
どの作品も戦争が暗い影を落としています。登場人物は大戦を経て生き残った、あるいは生き延びた人々なのですが、今でも戦時中に負った深い心の傷に苦しんでいたり、自ら犯した罪の呵責に怯えていたり、狂気の淵に近いところを危なっかしく歩いている。
たとえるなら、甘美で美しい狂気の瓶詰めだ。
悪夢のように毒々しく鮮やかな色彩の瓶に詰まっているのは、蕩けるように甘く、退廃の香りがするジャム。子供が決して舐めてはいけないもの、一度舐めたら戻ってこれなくなる禁断の
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ホラーを書く! (小学館文庫)
価格: 690円
レビュー評価:4.5 レビュー数:3
日本人作家のホラー小説好きな人ならば、読んで損は無いでしょう。作家のバックグラウンドや嗜好が垣間見える部分もあり興味深いです。巻末に付いているホラー小説の年表は、なかなか貴重なデータベースだと思います。これを眺めているだけで次に読みたい本が見つかるかもしれません。
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総統の子ら〈上〉 (集英社文庫)
価格: 630円
レビュー評価: レビュー数:

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ゆめこ縮緬
価格: 1,680円
レビュー評価:4.5 レビュー数:2
幻想短編集。ハードカバーの表紙は着物の胸元がはだけた和風な子供の流体間接人形のなのでかなり妖しい。短編のほとんどに影のある幼い子供が登場する暗い物語だが、そのなかに蠱惑的な美しさがある。幽霊が現れたり、異世界に紛れ込まなくても、これほど幻想的に物語が書けるものかと驚かされた。

ほとんどの話が大正か昭和初期あたりの裕福な屋敷に生まれた子供を中心に書かれている。登場人物や家族関係、生活など現実を事細かに描写しているが、読んでいると薄もやがかかったように現実感がない。とてもリアルな夢をみているようだ
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伯林蝋人形館
価格: 2,000円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
本書は非常に高度な小説である。何が高度かといえば、読者の頭を使わせるという意味ですこぶる高度な本なのである。では、それがいったいどういうことなのかということを説明したいと思う。本書で描かれる舞台は第一次大戦からヒットラー台頭までの混乱をきわめたベルリンである。体裁は連作短編となっていて、六つに分かれたそれぞれのタイトルにはそこで描かれる人の名が冠してある。そう、本書には六人の主要登場人物がいるのである。
貴族として生を受け、職業軍人となり、果てはジゴロに成り果てたアルトゥール・フォン・フェルナウ。ロシア革命によって亡命し、ドイツ内戦の中でシナリオライターに憧れるナタ―リャ・コルサ
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聖餐城
価格: 2,940円
レビュー評価:4.5 レビュー数:3
 この本を昨年図書館で偶然に見て読みたくなりました。『聖餐城』というタイトルに惹かれた訳ですが、読んでみて30年戦争についての小説だと知りました。 30年戦争というのはドイツ国民の約三分の二が犠牲になったということ、カトリックとプロテスタントの宗教戦争だったということしか知りませんでしたが、この本を読んで当時の実情がよく分かりました。
 ドイツの文豪であったシラーは『ヴァレンシュタイン』(岩波文庫)で30年戦争のことを書いています。 またその当時生きていたグリンメルスハウゼンは『阿呆物語』(岩波文庫)というのを書いていますので、30年戦争についてもっと知りたい人は参考になるかもし
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写楽
価格: 1,200円
レビュー評価: レビュー数:

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総統の子ら〈下〉 (集英社文庫)
価格: 650円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
読後、しばらく絶句・・・。
ここに描かれているのはなんとも壮大な歴史絵巻です。
しかし、なんと酸鼻を極めた絵巻でしょう。
前半の煌めくような青春は、ヘルマンの落馬と同時に、
否応なく陰惨な歴史の中に巻き込まれて行きます。
戦争に正義はない。
ナチスも、ボリシェビキも、パルチザンも、
ドイツも、ソ連も、フランスも、米英も、
結局、同じ穴の狢。
でも、どの国にもやはり、青春の煌めきはあったはず。
なんともやりきれない想いです。
自分の周りが平和で良かったと心の底から
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翠迷宮 (祥伝社文庫)
価格: 630円
レビュー評価:4.5 レビュー数:2
祥伝社さんの、珠玉の女性作家による短編集。
どこからよんでも、良いというのが、短編集のよいところですね♪
わたしは「カラオケボックス」が大好きです。

忙しくて短編しかよんでられないゃ、という方々にオススメ♪
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