遠い約束 (創元推理文庫)価格: 588円レビュー評価: 4.5 レビュー数:5 著者は大阪大学推理小説研究会の出身。学生時代の思い出を小説化したのが本書。
ミステリとしては弱すぎる。むしろ青春小説として読むべき。実際、著者も現在ではその方向で活動しているようで、安心した。
こういう小説には、伯父(大伯父でも可)さんが欠かせない。一族に一人くらいはいる、変わり者で博学な伯父。そういう存在を魅力的に書けると、面白い展開になる。本書も短編集のような体裁を取りつつも、大伯父にまつわる謎が繰り返し現れ、次第に謎が明らかになっていく。その構成がなかなかで、楽しく読むことが出来た。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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道価格: 735円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 La Stradaとイタリア語のサブタイトルがついた、光原百合さんの出発点です。ここには、「日常の謎」派の中でもちょっと独特のポジションにいる光原さんが光原さんである由縁があります。
「ああ、光原さんはこの道をまっすぐ歩いてきたんだなあ…」 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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風の交響楽(シンフォニー)価格: 1,631円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 英文学者・ミステリ作家として知られる光原氏が、女子パウロ会から出版したもの。内容は物語集で、詩もいくつか収められている。
口当たりが良く、柔らかいタッチのなかにキリスト教的な教訓やメッセージが込められている。けっして説教くさいというほどではないので、光原氏のミステリから本書にたどり着いた人も、違和感なく楽しめるものと思う。
やっぱり、物語づくりの上手い人だなあと感じさせられた。意表をつく展開、まとまりの良さ、ふんわりとした雰囲気はなかなかのもの。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
橋を渡るとき (現代ミステリー短編集)価格: 1,470円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 光原百合にこんな作品あったっけ? とポチってみました。
さっそく届いたのを見ると「兄貴の純情」「橋を渡るとき」「時計を忘れて森へいこう」からなる短編集。
全部読んでるじゃん…。
つまり既存の短編集『十八の夏』『紅迷宮』『時計を忘れて森へいこう』からの選集なので、
これを読んでいるひとには無用です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
時計を忘れて森へいこう (クイーンの13)価格: 1,995円レビュー評価: 4.0 レビュー数:8 光原百合さんの物語(小説というより物語といいたくなってしまいます)はいつも、とてもやさしい。 この、初の単行本作品は清里をモデルにした清海という土地の森を舞台に光原さんのやわらかい筆致が読者をしばし厳しい現実から美しい森に誘ってくれます。確かにミステリーとしてはちょっと甘いというか、ミステリーを読みなれた読者には食い足りない面もあるとは思いますが、それ以上に自然描写が素晴らしい。そして主人公の翠と護さんのおおらかで誠実なやさしさがいつの間にか心をほどいてくれます。ちょっと心が疲れたときに読みたい一冊です。ほんとに、シークのプログラムに参加したいなぁ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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