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密室入門!(ナレッジエンタ読本14) (ナレッジエンタ読本)価格: 945円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 有栖川さんと「密室」といえばすでに、イラストとともに古今東西の
密室ミステリを紹介した『有栖川有栖の密室大図鑑』があります。
そちらは良質なブックガイドといった内容でしたが、
本書は、理論面での入門書といえると思います。
カーの密室講義と天城一の密室作法を図解しながら、
分かりやすく解説してくれるだけでもありがたいのですが、
建築士である安井氏から、現代の建築事情についての
詳細な説明もあり、一粒で二度おいしいといった感じです。
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火村英生に捧げる犯罪価格: 1,650円レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 教育法の改正?のせいで助教授から准教授という呼称になった火村先生。何が変わるというわけではありませんが… 本当に短い短編も入っており、堅苦しさのない本になっていると思います。名探偵・有栖川有栖もいたり(笑)、なんだかかわいそうというか間抜けというか、な犯人がいたり。 探偵役と二人三脚、とまではいけませんが、探偵役があんまり独走しないからアリスも読者も置いていかれずにすむのでは? ただ『トリック!!』ってかんじのトリックは…あまり期待しないほうがいいかも。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
妃は船を沈める価格: 1,680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:8 火村シリーズの中編連作。
作者曰く、
書いてるうちに偶然というか、
何となく同じ登場人物がでることになった。
そこで、
その2作をつなげることにした。
妖しくも、美しい、
「妃」と呼ばれる女。
彼女は、
余りある財産を持ち、
若い男たちをかしづかせることで、
若さと、美貌を保っていた。
文字通りそうであったわけではなく、
精神的な意味合いが強いのだが・・・。
しかし、それは、
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七つの死者の囁き (新潮文庫)価格: 460円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 7人の作家によるアンソロジー。
殺人事件の容疑者ともくされる男が主張したアリバイ。
刑事たちが調べるが、証明してくれるはずの少女は10年前に死んでいて。。
という有栖川有栖の「幻の娘」
夜に出会った少年に出された謎。それは実際にあった殺人の謎で。。
という道尾秀介の「流れ星のつくり方」
話し石という不思議な石をあつかった不思議なショートショート
石田衣良の「話し石」
いっぽんの電話が恋人たちの運命を大きく狂わせた
鈴木光司の「熱帯 ...さらに詳しい情報はコチラ |
女王国の城 (創元クライム・クラブ)価格: 2,310円レビュー評価: 4.0 レビュー数:22 大学に姿を見せない江神の後を追って「神倉」にやってきたアリス、麻里亜、織田、望月の英都大学推理小説研究会の面々。そこは、宇宙人との邂逅を信じる新興宗教「人類協会」の本拠地であり、苦労の末、4人は江神と協会総本部で再会を果たす。ところが、そこで思いがけず殺人事件に遭遇。しかし、なぜか協会は警察への連絡を拒否、江神らを半ば幽閉してしまう。決死の脱出と真相解明を試みる5人だが、続いて第2、第3の殺人が…。
推理の中心は一種のアリバイ崩しなのだが、ポイントはむしろ犯行手段のそれにあり、作者がこの作品を書くまでに前作から15年の歳月が経過したことは無意味ではなかったと思わせる ...さらに詳しい情報はコチラ |
気分は名探偵―犯人当てアンソロジー (徳間文庫)価格: 660円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ◆「ヒュドラ第十の首」(法月綸太郎)
妹を死に追いやった、妹の不倫相手を捜していた蟹江陸朗が殺害された。
蟹江は当初、不倫相手について「ヒラド・ノブユキ」という名前しか知らなかったが、
独自に調査をしていくことで、三人にまで絞り込み、それぞれと接触したらしい。
三人のうちの誰かが、蟹江を殺害したのか?
蟹江の部屋を物色した犯人が使用したとおぼしき
ゴム手袋とラテックスパウダーが付着した軍手三枚。
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月光ゲーム (BLADE COMICS)価格: 580円レビュー評価: 4.0 レビュー数:8 ▼「殺刃の家」〔事件編〕〔解決編〕
アリスが書いた「犯人当て」の自作ミステリーに江神たちが挑戦する、という趣向。
この作中作のドラマ・パート(?)には、EMC部員のみならず「月光ゲーム」の他の登場人物が
くすりとさせるキャスティングで登場しているのも見どころです。
話自体は掌編ながら、フーダニットだけでなく、ハウダニット的興味もしっかり満たしてくれる佳品となっています。
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乱鴉の島 (講談社ノベルス)価格: 1,040円レビュー評価: 3.5 レビュー数:3 火村&作家アリスシリーズの長編で、このシリーズでは珍しいクローズドサークル物。
携帯圏外ではあるけれど、衛星電話、ヘリコプター、インターネットと、最近の孤島は現代社会から逃れられないようだ。
事件も、「孤島の連続殺人」からイメージするような装飾的なものではない。いつもながらの精緻な、でもどこか蜘蛛の糸をたどるような危うさを感じさせるロジックで解決に至るけれど、この作品のメインテーマは、事件そのものよりも、なぜ彼らはこの島に集まっているか...というところにある。
ポーの「大鴉」の詩をライトモチーフとして、人生の悲しみや不幸を運命と諦めることをやめた人間がど ...さらに詳しい情報はコチラ |
双頭の悪魔 (創元推理文庫)価格: 1,092円レビュー評価: 4.5 レビュー数:19 本題の殺人事件が起こるまでがかなり長いし、事件が発生してからの話もさほど起伏に富んでいるわけではないにもかかわらず、この大作、なかなかおもしろく読ませてくれるのである。作者の、クイーン流の論理優先スタイルを目指そうという発想が、登場人物の描き方も含め自然な流れを生み出しているのかもしれない。めまぐるしい展開と派手な見せ場だけが小説のおもしろさというわけではないのだ。
手がかりから導き出されるロジックはさすがに見事で、結末の意外性も充分なのだが、最後にあばかれる秘密には、やはり無理があると思う。一陽来復さんがレビューで問題ありとしているのも、ここだろうが、有名監督による映画化で ...さらに詳しい情報はコチラ |
朱色の研究―枯木難殺人事件 (あすかコミックスDX―臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート)価格: 546円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 舞台は夕陽丘から和歌山へ。
原作ではちょっとわかりにくかったところも絵になってわかりやすいです。
ただ、やはり元が推理小説なので字がいっぱい詰まっています。そこらへんは大目に見ないとこの作品は楽しめません。
朱色の研究は有栖川先生の雑学(?)が勉強になって面白かったです。
火村が中村の論をざっくりと斬るシーンがかっこいいです!
あと、火村のちょっとした過去というか悪夢の話も出てくるので火村ファンには堪らない作品だと思います。
おまけの書き下ろしのオチが面白いです。
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絶叫城殺人事件 (新潮文庫)価格: 620円レビュー評価: 4.5 レビュー数:14 ◆「黒鳥亭殺人事件」
火村とアリスは、彼らの旧友の天農が
娘の真樹と住んでいる黒鳥亭を訪れる。
なんでも、裏庭にある古井戸から、以前のそこの住人で、投身自殺したはずの男の
死体が、死後一週間ほどしか経過していない状態で発見されたそうなのだが……。
火村と天農が、事件について話しているのと
同時進行で、アリスは真樹の子守をします。
アリスがイソップ童話のある作品を真樹に読み聞かせた後、
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