藤田宜永 の書籍リスト           

  
藤田宜永に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 藤田宜永 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

ぬくもり (文春文庫)
価格: 520円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
藤田氏が奥様の小池真理子氏が直木賞を取ったあと、無心に書き綴った短編です。
ガラス工芸師、野球選手、ドールハウス製作など、藤田氏らしく、職人気質の中年男女が登場します。独特の世界に生きる人間ならではの、価値観、喪失感、切れ味の良い決断が小気味良く伝わってきます。

「風鈴の女」は特に心に染みる作品でした。妻に先立たれた親友辰吉のために、自分の妻に身の回りの世話をさせた松倉。やがて辰吉が年の離れた後妻を迎えたとき、降りかかる家族のゆがみ。松倉の妻、辰吉が亡くなったあと明らかになる真実に、読み手は予想していたことがやはり事実だったのかと納得しつつ、なにか、中年男女の弱さ、寂しさを知ります
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巴里からの遺言 (文春文庫)
価格: 550円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
「愛の領分」で第125回直木賞、「鋼鉄の騎士」で日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会特別賞を受賞した作家の短編集。
本作品で、日本冒険小説協会最優秀短篇賞を受賞した。

日本での教師生活に行き詰まった「僕」こと片桐隆一は、家族を捨てロシアから巴里へ渡り放蕩の限りを尽くした祖父の手紙をたよりに、祖父の謎を解く旅に出かける。

巴里の生活を甘受し、祖父のことを忘れそうになると、導かれるように祖父を知る人物に会う。そんな六つの出会いが描かれた、旅情あふれた、連作短編集である。

激しいアクションや、国際的な謀略とは全く無縁であるが、「祖父の謎」を解く僕の冒険を描いた本作は、ゆるやかで、
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乱調 (講談社文庫)
価格: 880円
レビュー評価: レビュー数:

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壁画修復師 (新潮文庫)
価格: 460円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
フランスで壁画の修復師として働く日本人男性。修復作業に伴って出会う人々やフランスの田舎の風景が交錯する物語。

様々な「ふつうの人々」の等身大の恋愛物語があり、更に主人公の抱える別な物語があり・・職業的興味も尽きない面白さがある。壁画の修復と人生の修復が折り重なって物語が膨らんでいく。

個人的に、フランスの田舎の雰囲気、とくにあまりなじみのないブルターニュ地方(独特のケルト文化が残る地域)の風土が描かれた章が興味深かった。
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還らざるサハラ (徳間文庫)
価格: 800円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
アルジェリアにおける海外プロジェクトの現場を舞台にした
冒険活劇。一般にはよく知られていない海外プロジェクトの
現場がリアルに分かって面白かった。最近はこういう大型プ
ロジェクトもなくなり、オイルマネー全盛の頃の日本企業の
北アフリカでの活動を記した貴重な作品だと思う。
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恋しい女
価格: 2,205円
レビュー評価:4.5 レビュー数:2
女性なら誰しも「こういう時のオトコの気持ちが知りたい!」と切実に思ったことがあると思います。この作品は、複数の女性と同時に関係を持つ恋愛慣れした男性が主人公で、その人の視点でずっと語られているため、まるで自分(私は女性です)が主人公になったような気分で「恋愛におけるいろいろな場面でのオトコの気持ち」が味わえました。主人公の社会性がとことん排除された描き方をされているので、余計に女の私でも感情移入しやすかったのでしょう。世の中の男性みんなが主人公のような思考回路を持ち、行動しているとは思いません(思いたくない・・)が、とっても参考になりました。分厚い本ですが、あっと言う間に読んでしまいました。
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密事〈下〉 (中公文庫)
価格: 720円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
恋に大人も子供もないのかもしれない。人を好きになるのに差はないし、恋に「墜ちる」ことは同じ。
人を好きになればなるほど不安になり、その不安を消したいから言葉や物や将来の約束といった「確かなもの」を欲しがるのは当然のこと。
だけど、いくつもの恋を経験した45歳の主人公はもはやそういったものは求めない。恋は生きものであり、静かに生まれ燃え上がり、だけどいつか必ず終わることだということを十分知り尽くしているから。だから求めるものは2人で過ごす時間であり、お互いの「心」だけである。
読み終えて、特別感動するわけでもなく、涙を流すわけでもない。静かに本を閉じ窓辺に立
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密事〈上〉 (中公文庫)
価格: 680円
レビュー評価: レビュー数:

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邪恋 (新潮文庫)
価格: 860円
レビュー評価:4.0 レビュー数:3
女性の心理描写、観察力、そしてストーリー展開に脱帽。
刹那的な恋愛を楽しみ、女を快楽の道具のようにしか思っていない主人公の義足技師。
親友の妹と情交を続けながら、美しい人妻に惹かれて行く。
上手いと思ったのはその人妻の描写である。女性からみると非常にイヤな女、いわゆる楚々として全て絡めとていく魔性女ーであるが、多くの小説はそんな女を男性願望か美化するのに対し、ここでは同性からの厳しい視線も描いている。
そういった人間の思いが絡みながら、主人公の女性関係を中心としながら物語は展開。ほんの少し源氏物語に通じるところもあるかもしれない、そう感じた。
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モダン東京〈1〉蒼ざめた街 (小学館文庫)
価格: 730円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
ミステリの時代設定や舞台背景はいろいろあるが、本作で描かれている時代の東京の街なみと人々の生活のありようは、それを知らない自分にはとても新鮮に感じた。カフェのマダムと女給、下駄屋の婿養子、男爵など、現代では望みようもない登場人物の存在や主人公とのやりとりも面白い。
心理描写やスピード感を抑えた一見ハードボイルド風ではあるものの、行間の心情を読み取らなければいけないようなありがちな堅苦しさは無く、かといって物足りない訳でもない、物語として上手いバランスで成り立っていると思う。
徐々に明らかになる謎の結末は、実際考えてみると本当に悲劇的なのだが、それらすべてを飲み込み、気持ちを新たに
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樹下の想い (講談社文庫)
価格: 700円
レビュー評価:4.0 レビュー数:1
藤田氏の描く主人公は何かにこだわり続ける「職人」が良く登場する。この小説も、生け花の世界に花を提供する「花材職人」である。家元令嬢と職人という、身分違いの恋。26年にわたって、彼女を慕い続ける48歳の誠吉。現在の時の流れの中で、過去の彼女との関わりを回想するという、ちょっと読者には混乱しそうな展開だが、誠吉の純な想いが貫かれていて、400ページをあっという間に読み終えた。
こだわりのある、職人だからこそ、誠吉の姿は説得力を持って語りかけてくる。「いい男」すぎるほどだ。しかし、この終わり方で、二人は想いを遂げたといえるのかどうか、もう少し年を取ってからでないとわからないのかもしれない。<
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