マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)価格:
680円レビュー評価:
5.0 レビュー数:13
SFのあまり良い読者ではない自分には、面白く読めました。
正直あまり期待せず、昨年刊の川本三郎著『ミステリと東京』で、
絶賛されていたから、手にとった次第。
一言で言えば、本書は昭和前期前の東京(特に銀座)へのオマージュで、
そこに関心がないと、やはりSF作法論に傾いた評価になるでしょう。
関東大震災後の急速な復興計画で、明治以来の15区が拡張され、
東京市に35区制が敷かれたのが昭和7年(1932年)。
合併人口は500万人を超え、東京がニューヨークに次いで、
世界第2の都市になっ
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