貫井徳郎 の書籍リスト           

  
貫井徳郎に関する書籍をご紹介しています。






このサイト「 貫井徳郎 の書籍リスト 」について
世界最大の通販サイト「Amazon」と提携して、評価の高い厳選した商品をご紹介しています。

慟哭 (創元推理文庫)
価格: 780円
レビュー評価:4.0 レビュー数:122
作者は、精緻で冷徹な文章で、男の堕ちていくさまを書いている。作者の主人公に対する観点は、愛情というより徹底的なまでの観察眼だ。だからこそ、心痛む残酷な事件や描写にもめげず、登場人物にそこまで感情移入することなく、成り行きを見守る一歩引いた感覚で事の次第を追っていくことができた。特にカルト的な宗教団体の緻密な描写には目を見張るものがあり、普段目に触れるものではないだけに、想像上の世界だとしてもすごく興味を引かれてページをめくる手が止まらなかった。しかし、最初は一歩引いた感覚で見られていたものが、人物を取り巻く環境が酷くなればなるほど、その感情が激しさを増せば増すほど、だんだんと心に、あくまで客
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気分は名探偵―犯人当てアンソロジー (徳間文庫)
価格: 660円
レビュー評価:5.0 レビュー数:1
◆「ヒュドラ第十の首」(法月綸太郎)

  妹を死に追いやった、妹の不倫相手を捜していた蟹江陸朗が殺害された。
 
  蟹江は当初、不倫相手について「ヒラド・ノブユキ」という名前しか知らなかったが、
  独自に調査をしていくことで、三人にまで絞り込み、それぞれと接触したらしい。

  三人のうちの誰かが、蟹江を殺害したのか?


  蟹江の部屋を物色した犯人が使用したとおぼしき
  ゴム手袋とラテックスパウダーが付着した軍手三枚。

  
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プリズム (創元推理文庫)
価格: 700円
レビュー評価:3.5 レビュー数:35
プリズムというタイトル通りに本作を読み進めることができれば、
被害者の多面性を見事に描いた秀逸なミステリーだと感じます。

しかしながら単に推理小説の枠で読みきるとすれば、
やや消化不良にも感じるでしょう。
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追憶のかけら (文春文庫)
価格: 860円
レビュー評価:3.5 レビュー数:2
 とても分厚く、持ち応えのある文庫本ですが、読み終えたときの充足感・満足感はあまり得られませんでした。
 昔自殺した作家の、未発表の手記がみつかり、その謎を解きつつ学会に論文を発表したが、はたしてその手記の真贋は・・・?妻を亡くした若い大学講師の主人公が、少ない手がかりを頼りに謎を解明していく・・・という設定はおもしろく期待が大きかったのですが、登場人物が多い分、それぞれの印象が薄く、犯人にも、さほど意外性は感じられず残念でした。
 もっとこの、お人好しにもみえる主人公を憎み陥れたい犯人の人物設定は、妬みなどの強い動機を持って「なるほど」と思わせるものにしてほしかった
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悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
価格: 780円
レビュー評価:3.0 レビュー数:4
05年09月に光文社から出た作品の文庫化(本作は集英社から)です.

まず気になったのは,登場人物や物語にどこかで見たような感覚があったことで,
特に主要人物らについて,言動や設定がステレオタイプすぎるように感じられます.
そのぶん,イメージがしやすく読みやすいのですが,いささか物足りなさが残ります.

また,彼らの人生や家庭環境を長々と語らせた割には,ほとんど物語に生きていません.
ボリュームのある作品だっただけに,事件後も含めてもう少し掘りさげてほしかったです.

二重構造のような
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空白の叫び 上
価格: 1,785円
レビュー評価:4.0 レビュー数:15
感心したのは、この3人の少年に、まるで共通点がないこと。
どんな少年でも、子供がゆえの考えのなさで、人を殺してしまうところ。
14歳は、オトナではない。

頭が良かろうが、悪かろうが
家が、金持ちだろうが、貧しかろうが
女にもてようが、もてまいが、
学校で、優等生でも不良でも

この3人にすべて集約されてしまう。

その3人がひとを殺してしまい
少年院出所後、平等にって言うのも変だけど、女性の存在も現れたりする。
更生しようと試みるのに、
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空白の叫び 下
価格: 1,785円
レビュー評価:4.5 レビュー数:8
 これでもかと悲惨な話を展開させながら、最後まで読者を引っ張っていく力は、さすがだ。もう年齢的に入ることのできない(笑)少年院の内情など、なかなか興味深いし、一度罪を犯した者への社会の厳しさも、十分に描けていると思う。
 私自身がそうだったから思うのだが、偏りのある愚かな大人のもとで育った子どもは、大人びて見えて、実は例外なく年齢より幼い。主人公の3人、あるいは被害者もそういう育てられ方の犠牲者であり、そのあたりを知り尽くして書かれた本だ。いつもながら人間観察力の鋭さには脱帽する。
 読後感が悪いと定評のある著者だが、無意識であっても自分自身の偏りを自覚していればこそ
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被害者は誰? (講談社文庫)
価格: 650円
レビュー評価:3.5 レビュー数:2
どの話も丁寧で誰もが分かるようなトリックが仕掛けられていて読みやすかった。特に「被害者は誰」のトリックは全く分からなかったが、読み返してみるとなるほどと思うところがあった。それ以外の話もおもしろかったのだが、「目撃者は誰」と「名探偵は誰」に登場する美人について、彼女の美しさはかなり際立てているものの、その美人と付き合っている男やその経緯にはついても触れて欲しかった。

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崩れる―結婚にまつわる八つの風景 (集英社文庫)
価格: 560円
レビュー評価:4.5 レビュー数:11
危うい綱渡りの人生。そんな感じが良く描けていたのでは。
新聞やネットを賑わす犯罪や事故など色んな危険と隣り合わせで生きていると改めて思った。どんなに近くで生活していても本当の内面までは判り合えない。惰性で暮らすのではなく、周りにもっと気を配れと言われている様な感覚を覚えた。
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夜想
価格: 1,750円
レビュー評価:4.0 レビュー数:13
 内容はともかく、貫井作品を読むときにスピード感、意外な展開を求める者としては、少々拍子抜けした。宗教というテーマに挑戦する意欲は買うが、まだご本人の中でこなれていないかな。「新興宗教のつくり方」では物足りない。ちなみに私は著者と同い年だが、こんなふうに落ち着かれてしまってはかなわない。もうちょっと走ろうよ、貫井さん。
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追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)
価格: 1,000円
レビュー評価:4.5 レビュー数:5
貫井徳郎氏の作品には、時として頼りないヒーローが登場する。が、そのヒーローの存在意味は、その情けない男そのものではなく、対する「伴侶」を美しく描くための「黒子」としてなのだ!ということが、最後にわかる。
 過去の話と現代の話とが錯綜しているが、ミステリーとしては「過去」の話の方が、尻切れトンボな分、完成度は高いと思う。「現代」のは、登場人物が多すぎて、実はそれらが何処かで繋がっていたりする不自然さと、実は繋がっていなかったのだなどという複雑さが、読者を混乱させてしまう。 
 ミステリーとしては今一歩共感出来ない部分もあるが、夫婦の悲しいLoveLoveドラマだと考え
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失踪症候群 (双葉文庫)
価格: 650円
レビュー評価:4.0 レビュー数:9
貫井徳郎 の中では、必ずしも最高とは言えないが、それでも星5つ!なのは、主人公「原田」があまりにカッコイイからである。 
 平和な家庭をもつ登場人物達は、通常男にしろ女にしろ生活臭から抜け出せずにドン臭く思えてしまうものだが、オッサンにはオッサンのカッコよさがあることを、この作品を通じてあらためて知った。
 余談になるが、この作品を読んでいる時、頭の中にずぅぅ?っと『砂の果実』という歌の歌詞がリフレインしていた。あの歌の日本語訳は、もしかして親のカッコヨサに気付いた少女の告白だったのだろうか? 
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