旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.0 レビュー数:28 阿刀田のコレは旧約を読んでないが
「知ってる」と思いたい人向け。
「知ってる」と人に言いたい人向け。
色川のは旧約を読んで無い人も読んだ人も、わかり易く
その偉大さにドスンと来てしまう物だと思いました。
色川は無頼といわれてますが、決して乱暴な酒飲みなどではなかったのですが、
壮絶な生き様のなかで、なぜ彼が旧約聖書に没頭したのか知りたくて読みました。
色川の「私の旧約聖書」を強く勧めます。
阿刀田版を批判はしませんが、旨くも不味くも無い定 ...さらに詳しい情報はコチラ |
新約聖書を知っていますか (新潮文庫)価格: 500円レビュー評価: 4.0 レビュー数:17 著者は「私は信仰を持たない。あえて言えば、このエッセイはそのあたりにも多少の価値があるかもしれない」と言明して『旧約聖書を知っていますか』を上梓(じょうし)した。本書はその姉妹編。「欧米の文化に触れるとき、聖書の知識は欠かせない」とわかってはいても聖書を通読するのは骨である。新約聖書を知識として読む場合のつまずきのひとつは「福音書に記されている奇蹟」だろう。これは「のべ数にして60件ほど。重複しているものもあるから、実数としては30件あまり」あると分析。というのもミステリー作家である著者はイエスの教えの中核を抽出するため福音書の全文をコピーし「教義を示しているもの」「たとえ話を主とするもの」「 ...さらに詳しい情報はコチラ |
コーランを知っていますか (新潮文庫)価格: 580円レビュー評価: 4.5 レビュー数:10 よく調べてある。
イスラム教の本で、読みやすいのは中々ない
文庫なのも嬉しい
ぶっちゃけ文章はあまり好きではないけど
中々、聞けないイスラムの謎を一網打尽にしていている
著者は信者ではないとの事だが
だからこそ、無信者が疑問に思う所を率直に答えている
文体は軽いので、ムスリム(マ)は怒るかもしれませんが
イスラム教やクルアーンと真剣に向き合っていると思う ...さらに詳しい情報はコチラ |
ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)価格: 420円レビュー評価: 4.0 レビュー数:19 トロイア王国のカッサンドラやアンドロマケ、
オデュッセウスの妻、ペネロペイア 等々、
「イリアス」「オデュッセイア」の世界に登場する魅力ある人物たちについて
阿刀田さん、現代文学まで連綿と続く様を、わかりやすく説明してくださっています。
「・・フランス演劇は過去に優れた古典劇の作品群を持ち、
文化の伝統としてもギリシア・ローマの影響を色濃く受け継いでいるので、
現代の劇作家もこうした古典を題材にしてそれをパロデ ...さらに詳しい情報はコチラ |
楽しい古事記 (角川文庫)価格: 580円レビュー評価: 4.5 レビュー数:10 さすがに阿刀田高さんだけあって、原文では読みにくい古事記を枝葉をはらい平易な言葉でおもしろく語っている。
特に前半の神話的な部分は、多くの話はすでに知っていたものの、改めて読んでみると「日本人は本来こんなにも生き生きとした人間味豊かな人たちだったのか」と感じ、本居宣長の大和ごころの主張がわかるような気さえした。
また、阿刀田さんが各地の古事記ゆかりの土地へ旅した記述も織り込まれており、紀行的な要素でも楽しめる。
ただ、あえて難を言えば、私にとっては、後半の歴代天皇の事跡の部分は同じような話が続き、少したいくつに感じた。
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シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)価格: 620円レビュー評価: 4.5 レビュー数:11 「シェークスピア」という名前は知っている。
代表作のタイトルもいくつか知っている。
でも、その内容はほとんど知らない、という方には最適な「シェークスピア入門書」です。
筆者の書くとおり、訳書ではその面白さがうまく伝わらないし、
英語で読むには語学の壁がある。
そんな煩わしさを取り除いて、面白い部分だけを得意の阿刀田節で楽しく説明してくれます。
近年、シェークスピアの作品をモデルにした演劇や映画も非常に多くありますが、
多くの方は、それらの元ネタがシェークスピアだとは知らずにご覧になっているでしょう。
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私のギリシャ神話 (集英社文庫)価格: 900円レビュー評価: 4.5 レビュー数:8 本書、1999年4月から6月に放映された
NHK教育テレビの『人間講座<私のギリシャ神話>』のテキストに
加筆されたもの。
ふんだんに挿入されるギリシャ神話を題材にした絵画が、
とっても良い!
この絵を眺めるだけでも、充分に価値あり、です。
機会があれば、この本を持参して、美術館巡りをしてみたいな、
と思っています。
この講義にあたっての阿刀田さんのコメント。
「・・この本の目的は次の2 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ナポレオン狂 (講談社文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:4 僕は短編集が嫌いで、殆どの短編が消化不良に終わるのですが、ナポレオン狂には思い切り良い方に裏切られました。ミステリーではあるんですが、殺人とか暴力的な怖さではなく、人間の本質的な怖さが表現されていて、まさにゾクゾクするような恐怖が読後に襲ってきます。レビューが少ないのが残念です。この一作だけのためにこの本を買っても損はしませんよ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
やさしいダンテ「神曲」価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 「ギリシア神話を知っていますか」から続く、阿刀田高氏のヨーロッパ古典シリーズ(「アラビアン・ナイト」「コーラン」の巻もありますがおおむねこれ)最新刊です。次は何かなぁ…と思っていたら、ついに来ました、イタリア編。ダンテの「神曲」です。
「神曲」はやはりヨーロッパの魂のひとつでもあると思うんですが、訳書をそのまま読んでも冗長で、なかなか面白みを感じるところまでいきません(私の不勉強もありますが)。このダンテの地獄めぐりを短編の名手、阿刀田氏がいつものとおりに軽やかに解説してくださいます。
このシリーズを通じて非常に気に入っているのは、原文にひ ...さらに詳しい情報はコチラ |
短編小説のレシピ (集英社新書)価格: 735円レビュー評価: 4.0 レビュー数:5 「短編の構造と技法に迫る」とありますが、構造や技法にそれほど深く突っ込んでいるわけではなく、ある作家のある作品の一部の技法を取り上げて、ある程度解説してあるような感じです。
構造や技法が一般化、普遍化されているわけではありません。
読みやすいので、雑誌感覚で読むには良いでしょう。 ...さらに詳しい情報はコチラ |