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根津愛(代理)探偵事務所価格: 1,470円レビュー評価: 3.0 レビュー数:4 女子高生探偵、根津愛ちゃんの初短編集。デビュー長編は別にある。 「カレーライスは知っていた」愛ちゃん小学生時代の事件を、名刑事のお父さんが鮮やかに解決。しかし、この署にはナンバーディスプレイは無いのか。なんてことはない真相だけれど、あんなものを食べちゃうお父さんに度肝を抜かれる! 他にも「スケートおじさん」「コロッケの密室」「死への密室」「ネコマンガ」などのほほえましい短編を収録。ミステリ的に、おおっ!?ということはそんなに無いけれども、始めから(それこそ、本の表紙から!)あとがきまでも愛ちゃんへの作者の愛があふれていて、読んでいて情にほだされてしまう1冊なのであった。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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化身 (幻冬舎文庫)価格: 760円レビュー評価: 3.5 レビュー数:2 役所で発行される様々な書類の中でも、
戸籍ということに焦点を当てて、
物語を展開していったのは素晴らしいと思う。
謄本や抄本、出生証明書等々、
身分や家系を証明する書類の細かな意味がわかって、
別の意味でも大変参考になった。
ただ、推理の展開や犯行動機等が後付けのような感じがして、
少し無理があるのかなと感じたのも事実である。
また物語展開上では全く無意味な秋子の存在が、
少々煩く感じたのも事実である。
ただ観点は素晴 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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鏡の奥の他人 (幻冬舎文庫)価格: 880円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 うーん、真相そのものは悪くはないと思うのですが……。
そこに至るまでの描写などが回りくどいと感じました。
それから、文庫裏のあらすじはいただけませんね。
美鳩とミクの文節を逆にしないと……。
また、視点となる探偵の 「 タ 」 の字も出てこないので、かなり戸惑いました。
登場人物の行動で、実際ならこのようにしはしないのではないかと思う部分と、
記憶に関する箇所も、やや無理矢理にも見えますが、
ありえないことではないので、あくまでも小説で読む分には、許容範囲でしょうか。
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ベートスンの鐘楼 (カッパ・ノベルス)価格: 1,400円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 影の探偵とは、前作『網にかかった悪夢』でデビューした、 “美少女二重人格殺人鬼探偵”のこと。 あとがきにも書かれているように、とんでもなく面倒な設定で、 さらに吸血鬼伝説に彩られた密室死体消失事件に挑むのだから、 (いろいろな意味で)大変です。 私の場合は、すっかり見破ったと思いきや偽の解決編で却下され、 さらに二重のどんでん返しが待っていました。 そのあたりのプロットはいいのですが、 吸血鬼伝説に関しては“妖怪の意外な正体”感は弱かったです。 ある程度科学や生物、あるいは法医学の知識があれば予想はついてしまうので…。 最大の意外性はむし ...さらに詳しい情報はコチラ |
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化身―アヴァターラ価格: 2,100円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 主人公の女子大生の元に届けられた差出人不明の封筒。その中には写真が入っており、それを見た瞬間、主人公はパニックに陥る。
第5回鮎川哲也賞受賞作
主人公の出生の秘密を追うことが、心的成長、自分探しと繋がり、その過程が丁寧に描写されています。
サスペンス重視かと思いきや、終盤に一気に本格味が高まります。戸籍の盲点をついた作品。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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